個人としての実行力

組織としてではなく、まず個人の実行力を考えてみましょう。
個人のことであれば、すなわち、自分のこととも言えます。
自分のことであれば、他人との関係や、チームプレーを意識しなくてもいいわけですから、
比較的取り組みやすいといえるでしょう。

実行力を強化する方法として、「イメージすること」「一歩を踏み出すこと」が挙げられます。

イメージすること

実行するにも、課題達成までのスパンというものがあって、1年間をかけて取り組むのか、半年なのか、3か月なのか。あるいは、瞬発力を要する一日のうちの実行力をあげるのか。それぞれに、自分が思い描く取り組み期間がイメージ出来たら、次は、その期間通りに実行できたイメージをしてみましょう。

その時のポイントは、他人の目に映る自分をイメージすることです。そうすると、そのイメージでは、まだまだ実行が足りないな、とか、充分に成果が上がっているなということが自分の頭の中に、湧いてきます。そこで、もう一度考え直してみて、ここまでできたら、周囲は驚くだろうな、というレベルまで、イメージしてみることにしましょう。それができたら、たとえば、いつまでに、どのレベルまで、自分の仕事が向上しているという状態を描くことができます。これができれば、イメージすることは成功です。

一歩を踏み出すこと

イメージの次にするべきことは、これをやってみよう、と第一歩を踏み出すことです。登るべき山の高さ（期間）を特定し、頂上に到達するために、まずは何をするかを考えるのです。この一歩を踏み出してしまえば、昨日の自分よりも、既に、一歩進歩しています。1000歩先に進みたいなら、残りの999歩をどのように進んでいくかを考えて、次の一歩を踏み出してみればいいのです。つまり、今よりも前に、まず一歩を踏み出してみることがとても重要です。そこには、歩み始めた自分がいるのです。