クリスマスシーズンに楽しめるコンセンサスゲームをご紹介します。
このゲームは、参加者の合意形成を目的としたものです。登場人物の中から「許せない」人物を決めていきながら、チームで話し合いながら一つの結論を導き出します。
まずは自分の意見を提示し、その後、チームメンバーと議論を重ねて、全員で合意に至ることが重要です。正解がないため、意見が対立することもありますが、それを乗り越えて合意に至ることがゲームの目的となります。
このゲームを通して、参加者同士の理解を深め、クリスマスの雰囲気を感じながら楽しむことができます。ぜひ、ご家族やご友人と一緒に遊んでみてください。
クリスマスのケーキ屋
<登場人物>
- ケーキ屋のオーナーAさん
- ケーキ屋の店長Bさん
- ケーキ屋の店員リーダーCさん
- ケーキ屋の店員Dさん
<物語>
クリスマスイブ、街はずれの小さなケーキ屋さんも1年で1番の忙しい日。
この日の為の準備を始めているころ…
オーナーのAさんがお店に現れてこう言いました
「クリスマスに販売するケーキの話だが…、
今年は、絶対に150個しか作らないようにお願いします!」
毎年、200個作ったのはよいが、必ず大量の売れ残りが発生し、
多額の廃棄損が出て店は赤字になってしまう。
ここ5年間…クリスマスの売上は、150個前後で推移している。
だから…今年は絶対に150個以上は、作らないでほしい。
B店長は、毎年私の指示を無視して必要以上の数量を作るが、今年は絶対に従ってほしい。
もし、無視して150個以上生産した場合、今年はスタッフ全員で買い取ってもらう。
給料から天引きさせてもらうので、そのつもりでいてほしい。」
そう言い残しオーナーは去っていた。
12月24日 クリスマスイブの早朝。
B店長は、店員のCとDに対しこう話した。
「本日、クリスマスケーキの生産は200個だ!みんな張り切って、仕事に取り掛かろう!」
店員Dは店長に言った。
「150個にするよう、オーナーから指示がありましたが…良いのでしょうか」
B店長は、笑いながら…
「そんなことは気にするな!今年こそは200個売り切ってやろう!」
「Aオーナーをびっくりさせるぞ!」
店員Dは「売れ残りが自腹になるのは嫌なので、私は反対です」と伝えると
リーダー店員Cは
「私が一日店頭販売をしたり、チラシを配ったり、サンタさんの恰好をして頑張るので、
ぜひ200個売り切りましょう!」と張り切っています。
結局、200個のケーキを販売することになり、店員Cは寒空の中奮闘し、
今年は160個は売れたが200個までは売れなかった。
12月の給料日、
店員Dの給与からケーキ代の5万円が天引きされていた。
しかし、AオーナーがそっとDへ5万円入った袋を手渡した。
「すまなかった…」という一言とともに。
<設問>
この物語に登場した4人の人物、
「Aオーナー」「B店長」「リーダーCさん」「店員Dさん」の中で
間違った行動を取ったのは誰でしょうか?
また、グループで話合い、間違っていると思われる順に、
登場人物の4人に対し、1位~4位までの順位をつけてください。
まとめ
コンセンサスゲームは価値観・考え方の違いが表れると同時に、
そのような場でグループの結論を全員が納得する形でまとめていくのか、
実際の仕事や会議の場面でも往々にしてある場面をシミュレートできます。
年末の繁忙期ですが、30分程度で実施できるゲームです。
是非取り入れてみてはいかがでしょうか。
(出典:コンセンサスゲーム「聖夜のケーキ店」導入編
あそびDEまなぶ PRESENTED BY大河一摘
https://www.asobide.com/consensusu-game-christmas/)
※掲載にあたり一部修正をしています。
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