2025.02.17

部下の意見を聞かない上司の10の特徴と心理、話を聞いてもらう伝え方

あゝ人材教育!3分ななめ読み

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相談しても途中で話を遮られる。提案を出しても返事がない。話を聞かない上司の下で働いていると、何を言っても無駄だと感じてしまいます。

この記事では、部下の意見を聞かない上司によく見られる特徴と、その裏にある心理を整理したうえで、部下の側からできる伝え方の工夫を紹介します。話を聞いてもらえないことがハラスメントにあたるのかについても触れます。

01

部下の意見を聞かない上司の10の特徴

話を聞いてくれない上司には、共通する行動があります。本人は気づいていないことがほとんどです。

1

自分の話ばかりする

部下が話している途中で遮り、自分の経験談を長々と話します。部下は、最後まで話させてもらえないと感じて、意見を言わなくなります。

2

意見や提案に返事をしない

提案を出しても、採用するのかしないのか、何の反応もありません。返事がないことは、部下にとって、聞いてもらえなかったのと同じです。

3

話を聞くときの態度が無関心

部下が話しているあいだ、パソコンやスマートフォンの画面から目を離さない。表情も変わらない。言葉で返事をしていても、態度が聞いていないことを伝えてしまいます。

4

自分の意見がいちばん正しいと考える

結論が最初から決まっていて、部下の意見はそれに合うかどうかでしか聞きません。違う意見は、聞く前から退けられます。

5

大事なことを一人で決める

現場に関わる決定を、担当者に相談しないまま決めてしまいます。決まったことだけを知らされる部下は、納得できないまま動くことになります。

6

部下を下に見る態度をとる

若手だから、経験が浅いからと、話の中身より相手の立場で判断します。本人に見下すつもりがなくても、言葉の端々に出ます。

7

話す場をつくらない

定例の打ち合わせや1on1の時間がなく、話しかけるタイミングもつかめません。部下は相談を先送りし、問題が大きくなってから表に出ます。

8

意見されるとすぐ反論する

異なる意見が出ると、過去の成功例を持ち出して自分のやり方を正当化します。部下は、意見を言うたびに議論で負かされるので、だんだん黙るようになります。

9

部下の成果を認めない

部下のアイデアで成果が出ても、そのことに触れません。自分の手柄のように報告することもあります。頑張っても認められないと分かれば、提案する人はいなくなります。

10

自分の成績を優先する

チームの成果より、自分がどう評価されるかを気にしています。自分の評価につながらない話には、関心を持ちません。

02

話を聞かない上司の心理

話を聞かない上司の多くは、悪意があるわけではありません。その裏には、次のような心理が隠れていることがよくあります。

心理1

忙しくて余裕がない

自分の仕事と部下の管理を両方抱えて、時間にも気持ちにも余裕がありません。聞く気がないのではなく、聞く余裕がない状態です。

心理2

答えを出すのが上司の役目だと思っている

部下より先に正解を示さなければいけない、と考えています。だから部下の話を最後まで聞く前に、答えを言ってしまいます。

心理3

意見を批判と受け取ってしまう

部下からの提案を、自分のやり方への否定や、立場を脅かすものと感じてしまいます。すぐに反論するのは、自分を守ろうとする反応です。

心理4

過去の成功にとらわれている

自分がこれまでうまくやってきた方法に自信があり、新しいやり方を聞く必要を感じていません。状況が変わっていることに気づきにくくなっています。

相手の心理が分かると、伝え方も変えられます。忙しい上司には短く、批判に敏感な上司には提案の形で。次の章で、具体的な方法を紹介します。

03

話を聞いてもらうための伝え方

上司を変えるのは簡単ではありません。ただ、伝え方を工夫するだけで、聞いてもらえる確率は上がります。

1

最初の一言で、用件と時間を伝える

忙しい上司は、話がどれくらいかかるか分からないと身構えます。何の件で、何分かかるのかを先に伝え、結論から話します。

2

タイミングを選ぶ

締め切り前や会議の直後は避けます。大事な話なら、その場で話しかけるより、予定を押さえてもらうほうが確実です。

3

批判ではなく、提案の形にする

今のやり方の問題点を指摘するより、上司が達成したいことにつなげて、こうすればもっとよくなる、と伝えます。

4

事実と数字を添える

感じたことだけでは、気のせいだと流されます。何件、何時間、いつ、といった事実があると、上司も判断しやすくなります。

5

要点を文字で残す

口頭で流されがちなら、話したあとに要点をメールやチャットで送ります。上司が後で読み返せますし、伝えたという記録にもなります。

言い方の例です。

避けたい言い方

前から言っていますけど、このやり方はおかしいと思います。

言い換え

先月、確認漏れによる差し戻しが3件ありました。手順を一つ変えれば防げると思うので、5分ほどご相談できますか。

避けたい言い方

ちょっといいですか。

言い換え

来週の納品の件で、ご判断いただきたいことが一つあります。3分ほどお時間をいただけますか。

避けたい言い方

ちゃんと聞いてください。

言い換え

大事な点なので、要点をメールでもお送りしておきます。

04

上司が話を聞いてくれないのはハラスメントか

パワーハラスメントは法律で定義されていて、職場での優越的な関係を背景にした言動であること、業務上必要で相当な範囲を超えていること、働く環境が害されること、の三つを満たすものとされています。

厚生労働省はその代表的な例として六つの類型を示しており、その一つに、人間関係からの切り離しがあります。意図的に無視をする、一人だけを仲間外れにする、といった行為です。

ふつうは該当しにくい

話を聞くのが下手
忙しくて話を聞く時間がとれない
提案が採用されない

該当する可能性がある

特定の人だけを長く無視する
話しかけても意図的に応じない
会議や情報共有から一人だけ外す

話を聞いてくれないこと自体は、多くの場合、パワハラにはあたりません。ただ、特定の人を狙った無視や仲間外れが続いている場合は別です。当てはまるかどうかは個別の事情で判断されるので、一人で抱え込まずに相談してください。

そのときは、いつ、誰に、何をされたかを記録しておくと、状況を正確に伝えられます。相談先は、社内のハラスメント相談窓口や人事部門のほか、社外なら各都道府県の労働局にある総合労働相談コーナーで、無料で相談できます。

05

上司の立場で読んでいる方へ

自分も話を聞かない上司になっていないか。次の項目に、いくつ当てはまるか数えてみてください。

部下の話の途中で、答えを言ってしまうことがある

話を聞きながら、画面を見ていることがある

採用しなかった提案に、理由を伝えていない

この1か月、部下と一対一で話す時間をとっていない

最近、部下から反対意見を聞いた覚えがない

当てはまるものがあれば、まずは一つだけ変えてみてください。話を最後まで聞いてから自分の意見を言う。部下が話しかけてきたら、画面から目を離す。採用しない提案にも、理由を添えて返事をする。小さなことですが、部下はすぐに気づきます。

反対意見が聞こえてこないのは、意見がないからではなく、言いにくいからかもしれません。

まとめ

部下の意見を聞かない上司には、話を遮る、返事をしない、一人で決める、といった共通点があります。ただ、その裏には、余裕のなさや、答えを出さなければという思い込みがあることも少なくありません。

部下の側からは、用件と時間を先に伝え、事実を添えて、提案の形で話すこと。それでも特定の人を狙った無視が続くなら、記録を残して相談してください。

上司の立場の方は、話を最後まで聞くことから始めてみてください。それだけで、部下が話してくれる量は変わります。

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