人を選べる時代は終わった
日本は少子高齢化が進み、労働人口が大幅に減少しています。
正社員どころかアルバイトであっても採用難の時代です。
企業側が人を選べる時代は既に終わっています。
さらに、人口減少に加えて働き方の多様化も
採用難に拍車を掛けていると言ってよいでしょう。
スローライフ、ノマドワークという言葉に代表されるような
自分らしく働いて生きることを重要視する人々も増えてきました。
週5日40時間をそこまで好きでもない仕事に費やすくらいなら、
稼ぎが少なくなったとしても好きなことをして過ごすライフスタイルが市民権を得た今、
企業の人手不足は本当に深刻な事態へと発展しつつあります。
採用難で、慢性的な人手不足の問題に陥っている企業が考えることは、
「いかに今の人を辞めさせないようにするか」ということです。
そのために具体的にどのようなことをすれば良いのか。
答えのヒントが詰まっているのが、こちらの書籍です。
タイトル:全員を戦力にする人財育成術
著者:有本 均
出版社:ダイヤモンド社 (2020年4月発売)
人が辞めない理由を作る
本書では、人が辞めない理由を作るために、
企業は次のような人財育成に取り組むべきだと主張します。
・キャリアステップを見せること
・短期、中期、長期の目標を持たせること
・成長意欲を満たすこと
・自己重要感を持たせること
・やりがいを感じさせること
・人間関係を良くすること
それぞれの項目については、本書内に詳細が記されていますので、
ここでは割愛しますが、このような取り組みを行うことで、
今いる人材を辞めさせずに、育成していくことが重要だと説いています。
ひと昔前であれば、このままでは活躍が期待できそうにない人は辞めさせれば良い、
という考え方もまかり通っていたことでしょう。
(もしかしたら今もそうしている会社もあるかもしれません)
しかしながら、冒頭でご紹介した通り人を選べる時代は終わりを迎え、
現行メンバーでこれからの荒波を乗り越えていかなくてはなりません。
上記のことをやれば、絶対に人が辞めないというわけではありません。
だからといって「いつか辞めるのなら育成なんてしない」となれば、
それこそ人材流出に歯止めがきかず、最後には会社に経営者だけしか残らなくなってしまうでしょう。
今の時代においては辞めたら人を入れ替えるという発想から脱却し、
どのような人材であっても辞めさせないで育てる覚悟を持つことが
長い目では会社の大きな成長に繋がっていくのではないでしょうか。
今の組織で育成に課題に感じている方や、
社員の定着や成長に何らかテコ入れをしたいと考えている方は、
本書を手に取って読んでみては、いかがでしょうか。
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