先日あった不思議な出来事
先日、とあるミュージカルを見に行った際に
とても不思議に感じる出来事がありました。
というのも、本編終了後は演者さんたちが全員舞台上に出てきてご挨拶をし、
幕が下がるという流れなのですが、その後も拍手が鳴りやまず、
再度幕が上がって演者さんがご挨拶をしていました。
コンサートやライブであれば、その流れでアンコール突入なんていう
流れが一般的かもしれませんが、ミュージカルにアンコールなどあるわけもなく、
それにもかかわらず、このくだりが何故か5回ほど繰り返されたのです。
もちろん、内容は文句なく素晴らしかったですし、
私も感動の拍手を送っていましたが、だんだんと疲れてきて
隣の友人に「これいつまで続くんだろうね?」と話しかけたところ
その友人の奥にいた方にかなり厳しい目で睨まれました・・・。
おそらくそのミュージカルの文化・習わしなのでしょうが
演者も鑑賞者も疲れるであろうこの文化がなぜ残り続けているのか?
あまり本質的ではなくないか?とばかり考えていました(笑)
とはいえ、周囲に「これ辞めませんか?」なんてもちろん言えるわけもなく
結局ただひたすらに拍手をし続けましたが・・・
郷に入っては郷に従え?
今回の筆者に起こった状況を上手く言い表すとすると、
こんなことわざが一番近いでしょうか。
「郷に入っては、郷に従え」
要するに、その土地や組織に入ったら、自分の価値観と異なっていても、
そこの慣習や風俗にあった行動をとるべきである。
という意味です。
先ほどのエピソードの場合、筆者どう感じるかに関係なく
周りがやっているんだからやっとけ!、とそういうことです。
ただこれって、このミュージカルに限ったことではなくて
それこそ、われわれが属している会社組織にも
同じような現象ってあるよな、と思ったわけです。
「うちの会社では、こうするのが昔からのルールだから」
といったように、本質的に意味の持たない業務を
ただ以前から続いているやり方だからという理由で続ける、などなど。
確かに、言いたいこともわかるのですが
私個人としては、あくまでそれは“郷に入る”側の人の
処世術・世渡り方法として考えるべきものであって
“郷に迎え入れる側”の人が“郷に入る”側の人に強要するものではないと思うのです。
そもそも、その“郷(のルール)”が正しいとも限らないわけですし。
要するに、何が言いたいかと言うと、
会社や組織の風土・文化、規則もその会社を表す大事な1要素ですが
それらに異を唱えるのは禁じられるべきではない。
ということです。
”変わらない言い訳”として使ってはいけない
そして、今はグローバルの時代であり、ダイバーシティの観点からも
多様性を受け入れるということは非常に重要になってきています。
もちろん良い風土や文化・規則は継続するべきだと思いますが、
変に根付いた悪い文化を見過ごさないためにも、
第3者や外部からの意見というのは大事にするべきですし、
それを言いづらい雰囲気を作ってしまうのは組織としてマイナスでしかありません。
この「郷に入っては、郷に従え」ということわざを怠慢の言い訳には使わないよう、
“郷に迎え入れる側“が意識変革できれば、組織は大きく変われるかもしれませんよ。
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