「どうせ自分なんて…」そう思ってしまうのはセルフエフィカシーが低いから!
2022.04.04
ツイートセルフエフィカシー(自己効力感)とは、自分の行動が上手くいくと確信できること、自分には能力があると思えることです。上司であれば、部下後輩には成長意欲をもって仕事に取組んでほしいと思うことでしょう。しかし、多くの上司、先輩がいくらモチベーションを上げようと指導しても中々部下の成長意欲が育たないこと、ありますよね。
その原因は自己効力感が低いことにあるかもしれません。
自己効力感と成長意欲
自己効力感は、自分がある状況下において必要な行動がうまく遂行できると、自分の可能性を認知している状態です。そのため、何かを成し遂げなければならないとき、セルフエフィカシーが高い人であれば実際の行動にすぐに移すことができます。
反対にセルフエフィカシーが低い状態だと、何かを成し遂げたいと思っても自分には無理だ、到底達成できそうにもないと感じ、実際の行動に移せなくなってしまうのです。
例えば、上司がいくら部下に目標を与えても、それを達成できると部下自身が思わなければ、セルフエフィカシーが低い状態のため、達成のためのステップを踏む(行動)ことが出来ないのです。
セルフエフィカシーの高め方
セルフエフィカシーの高め方は4つあります。
成功体験を積む
自分の立てた目標を最後までやり遂げ、「達成することができた」という経験を持つことで、セルフエフィカシーが高まります。成功体験を積むためには、まず小さな目標を達成することから始めるのがおすすめです。大きな目標成し遂げたときや達成にかかった時間や労力を達成したほうがセルフエフィカシーは高まりますが、成功体験を積むことに慣れていない人は小さな目標からスモールステップを踏んで、成功を積むことに慣れていきましょう。
他の人の成功体験を見る
自分と似ている人の成功体験を見て「自分にもできそうだ」と感じることで、セルフエフィカシーを高めることが可能です。例えば、棒高跳びで自分には超えられない高さだと思ったとしても、同じぐらいの身長、体形、年齢の人がその高さを超えることができれば、「あれ?もしかして自分も飛べるのでは」と思うでしょう。
また、ビジネスの面でいえば、仕事が完璧な上司が「俺も昔は君見たいに沢山注意されていたけど、一つ一つ直すよう努力した結果、評価を頂けるようになった」というような話をすることで、部下のセルフエフィカシーを高めることも可能です。
自分に言い聞かせる
最初は自信がなくても、自分にはできると無理矢理言い聞かせることもセルフエフィカシーを高めるのに効果的です。 自分に言い聞かせることが出来ない場合は周りから「君ならできる」という声をかけることも効果的だと言えます。
ただし、ビジネスの上で「君ならできる」と伝える場合、部下への過度なプレッシャーにならないよう、双方が納得できる目標を設定したうえで、1on1や面談時に伝えるとよいでしょう。
ストレスフリーな環境に身を置くこと
日々ストレスや不安を感じる環境で生活をしていると、精神が疲れてしまい自身の感情に鈍くなってしまいます。自分が楽しい、ワクワクできるなどの高揚感を感じることができる精神状態でいる続けることもセルフエフィカシーを高めるには欠かせません。
まとめ
成長意欲を高めるにはどんなにエールや期待の言葉を送ってもセルフエフィカシーが低い状態(達成できることが想像できない状態)では、成長意欲は高まりません。まずは、小さな成功体験を積んで「自分ならできる」と思える状態でいることが成長意欲を高めるには重要となります。