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昨今、耳にする言葉“レジリエンス”って何? ~逆境を乗り越えるしなやかな心

2021.01.28

新型コロナウィルスの影響による不安定な情勢が続いている昨今、
ストレスを感じるようになった、メンタルヘルスに不調があるという方が増えています。

メンタルヘルスについて、昨今“レジリエンス”という言葉を耳にする機会が増えました。
そこでレジリエンスとは何か、本コラムではまとめてみました。

レジリエンスとは

レジリエンスとは元々は物理学用語「外力による歪みを跳ね返す力」のことで、
心理学用語として用いられるようになりました。
逆境や困難な状況から回復する心の力のことを指し、
「打たれ強さ」「折れない心」「心のしなやかさ」「跳ね返る力」等の言葉で表されます。
イメージしやすいのは、低反発クッションの押しても元の形に戻る様子です。

筆者は何かストレスを感じた時に、クッションが元に戻る様子をイメージングして
レジリエンスを発揮しています。
ストレスに対して、スピードを持って対処できる方ではないと自覚をしているので、
ストレスを感じた事象をまずは深く受け止めてから、
ゆっくりと元に戻るように意識をしていくのが私の方法です。
人それぞれのレジリエンスの発揮方法があると考えます。

レジリエンスを構成する要素

レジリエンスの研究は1980年代から2000年にかけて徐々に注目されはじめ、
今も多くの研究が行われています。
レジリエンスを構成する要素は、研究者によっても違い、
様々な要素が複雑に関係しており、明確な統一されて定義されているものはありません。

ここでは「レジリエンスの教科書:逆境をはね返す世界最強トレーニング」の著者である
ペンシルベニア大学のカレン・ライビッチ博士がまとめたレジリエンスの構成要素から
さらに代表的なものを紹介します。

1.  自己肯定感・自尊心

自分自身の感情や思考はもちろん、自分の強みや弱み、
大切にしている価値観等、すべてにおいて「自分が好き」という気持ちでいること。

2. 感情コントロール・自制心

その時々の状況に応じて自分の感情や思考、行動を律すること、適切に制御すること。

3. 人間関係・つながり

逆境に見舞われたときに支えてくれる、家族・友人・コミュニティ・組織など。

4. 楽観性

ものごとを良い方向に、「今の状況が最善である、何とかなる!」とポジティブに考えること。

5. 自己効力感

自分が行うことに「効力がある」と信じられる感情、「やればできる」という自信。

レジリエンスを高めるには

上記の構成要素を踏まえたレジリエンスの高め方の一例として、
自身のネガティブな物事の捉え方・思考のクセを自覚し、
解消を意識する・ポジティブな捉え方をするよう心掛けることです。

「ほかの人の方が上手だ」という“減点思考”

「それはこうあるべきだ」という“べき思考”

「失敗したら自分のせいだ」という“自責思考” 

「悪いことが起きる」という“悲観思考”

「私では役に立てない」という“無力思考” などに陥ることはありませんか。

思考の整理法には様々な方法があり、一部はコラムでも取り上げておりますので、
最下部の関連するコラムより参考にされてください。

ここまでお読みいただき、レジリエンスについての理解は深まったでしょうか。
SNSの発達によって、他者からの見え方を意識し、必要以上に委縮したり、
自分とは違う考えに迎合したり…と「自己肯定感」「自己効力感」を見いだせないという声も聞きます。
また本来の自分を抑えることでのストレスもあるでしょう。

全てを表に出す必要はありません。
「自分大好き!」「何とかる!」「私って最高!」自分自身に感じてあげましょう。
それがレジリエンスを高める第一歩です。

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