私たち人間は、無意識のうちに自分自身のイメージに合った思考、選択、行動をしています。自分に対するイメージや評価が高い場合、理想に近い選択や行動ができるため、輝かしい人生を送ることが可能となります。自己イメージは私たちの人生に大きな影響を及ぼしているのです。つまり、自分自身をポジティブに捉えることができれば、自己実現に向けた行動を取ることができ、充実した人生を送ることができるのです。このように、セルフイメージは私たちの人生設計に重要な役割を果たしているのです。
セルフイメージとは
セルフイメージとは、個人が自分自身についてどのように認識し、捉えているかということを指します。つまり、自己に対する意識や自己評価のことです。例えば「私は活発で元気なところが長所だ」や「私は緊張しがちな性格だ」といった具合です。
残念なことに、セルフイメージが低い状態では、自分の真の能力を十分に発揮することができません。一方で、セルフイメージが高ければ、自身の可能性を最大限に引き出すことができるのです。したがって、充実した人生を送るためには、自己に対する肯定的な認識を持つことが非常に重要になってきます。つまり、セルフイメージを高めていくことが、心の豊かさや生きる喜びにつながっていくのです。
セルフイメージと自己肯定感の関係性
セルフイメージと自己肯定感は密接に関連しています。心理学者のアドラーによると、自分のセルフイメージが低いことに気づき、それを見直し、変容させることができれば、自己肯定感を高めることができるとされています。つまり、自分自身をどのように捉えているかが、自分を受け入れ、尊重する度合いに大きな影響を及ぼすのです。セルフイメージの改善は、より良い自己理解と自己受容につながり、ひいては心の健康にも寄与するといえるでしょう。このように、セルフイメージと自己肯定感は密接に連関しており、相互に影響し合う重要な要素なのです。
自己肯定感…自分には価値があると思える事
セルフイメージ…ある領域(分野)に対し自分には価値があると思える事
自己肯定感の高い人は、たとえ現在の収入が低くとも、自分には価値があると感じています。さらに、無意識のうちに高い収入を得られると信じているかどうかは、彼らのセルフイメージ、つまり自分はこのようであるべきだという認識に左右されるのです。つまり、自己肯定感と収水入準は必ずしも比例関係にはなく、個人の内面に根ざした自己イメージが大きな影響を及ぼすのです。このように、人の価値観や心の持ち方が、経済的な成果に直結するわけではないということが分かります。
どのようにセルフイメージが作られるのか
セルフイメージは5つの要因から作られると言われています。
「教育」「環境」「常識」「経験」「学習」
学校のテストで優秀な成績を収めることは、自身の知的能力に対する肯定的な評価につながります。一方で、大勢の前で発表をするなどの場面では、多くの人が緊張を感じ、それが身体的な症状として現れることがあります。このように、私たちのセルフイメージは、様々な環境や経験に基づいて形成されていきます。具体的には、学業成績、公の場での発言、対人関係、趣味や特技、家庭環境など、多岐にわたる要因が影響を及ぼしているのです。これらの要因を総合的に捉えることで、より豊かで適切なセルフイメージを構築していくことができるでしょう。
セルフイメージは書き換えることが可能
私たち人間は、無意識のうちに自分自身のイメージに合わせて思考や選択、行動を行っています。このセルフイメージは、5つの要因によって形成されるものですが、同時に私たちは自分のイメージに合わせた行動や選択をしてしまっているのが実情です。
例えば、「自分はプレゼンでいつも失敗する」といったようなセルフイメージを持っている場合、失敗を避けようと過度な回避行動をとってしまい、本来の力を発揮できないということが、本人の自覚なく起こっているのです。つまり、自分のイメージに合わせて無意識のうちに行動してしまい、その結果、自己イメージが強化されていくという悪循環に陥ってしまうのです。
このように、私たちのセルフイメージは、単に5つの要因によって形成されるだけでなく、それに合わせた行動を無意識のうちに行うことで、さらに強化されていくという特徴があります。したがって、自分のセルフイメージを客観的に見つめ直し、それに縛られることなく、柔軟に行動することが重要だと言えるでしょう。
セルフイメージの書き換え方
セルフイメージの書き換え方は、「イメージトレーニングをすること」です。
イメージトレーニングに関する1つ有名な実験(オーストラリアの心理学者アラン・リチャードによるバスケットボールの実験)をご紹介します。
実験に参加した選手を3つのグループに分け、フリースローの能力を測定し、それぞれのグループ毎に次の様な指示を出しました。
Aグループ…1日20分のフリースローの練習
Bグループ…フリースローの練習をしない
Cグループ…1日20分のイメージトレーニング
そして20日後に、再度フリースローの能力を測定したところ下記のような結果となりました。
Aグループ…フリースローの能力が24%上昇
Bグループ…フリースローの能力に変化なし
Cグループ…フリースローの能力が23%上昇
実際に練習したグループとイメージトレーニングだけのグループでは上昇に大きな差がなかったのです。このように、イメージトレーニングをすることで成功体験を積み重ねる事で、ポジティブな感情となり、セルフイメージを高める事ができるのです。
まとめ
セルフイメージが高い人は、自身の能力を最大限に発揮することができます。自己の可能性を信じ、理想を実現する力が高まるのです。このためには、日々、自らの成功体験を想像することが大切です。自分が目標を達成し、理想を手に入れる姿を心に描くことで、前向きな気持ちが育まれ、さらなる成長へとつながっていきます。セルフイメージを高めることは、夢を実現するための大きな一歩となるのです。
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