管理職によくある代表的な悩み3選
2023.07.24
ツイート管理職になると、多くの責任とプレッシャーがのしかかってくるものです。
せっかく昇進したけど、部下マネジメントが分からない、業務が忙しすぎる、
何をごこから手をつければ良いか分からない、と悩む人も多いものです。
チームの成長や目標達成のためには、チームメンバーを指導し、
モチベーションを維持することが必要なのは頭で分かっていても、
実際にそれを実現できるキャパシティや能力がないというジレンマに
陥っている管理職も少なくありません。
本コラムでは、人事が知っておきたい、
管理職によくある代表的な悩み3選について紹介します。
それぞれの悩みに対する対処法を紹介し、
管理職としてのスキルアップに役立つ情報も記載しますので、
ぜひ参考にしながら、管理職層への支援に活用ください。
悩み1:メンバーのモチベーション管理
メンバーのモチベーション低下は、生産性の低下や離職の直接的な原因になります。
そのため管理職には、チームメンバーのモチベーション高める工夫が求められますが、
チームメンバーの心理的トリガーには個人差があり、
誰にでも当てはまる王道な方法は少ないという側面があります。
まずは、チームメンバーの個々のニーズや要望を把握することが必要です。
日々の仕事の中で、どのようなことにストレスや不安を感じているのか、
仕事量は適切なのか、フィードバックの機会は十分にあるかなど
様々な切り口から現状を把握していきます。
そのうえで、適切な対処法を用意しましょう。
部下のことを知るためには、対話を設けることが必要不可欠です。
チームメンバーとのコミュニケーションは十分に取れていますか?
コミュニケーションが不足していると、チームメンバーの思いを把握することができず、
モチベーションの低下につながることがあります。
定期的な対話や面談を通じて、メンバーと意見交換を行い、
課題や問題を共有することが大切です。
チームビルディングを取り入れることも効果的です。定期的にイベントを企画し、
メンバー同士の交流を促進することで自然と対話の質と量は向上していくはずです。
悩み2:目標達成のための戦略立案
管理職にとって、目標達成は重要なミッションの一つです。
目標を設定し、具体的なアクションプランを策定することで、
チームメンバーが目標に向かって取り組めるようになります。
しかし、戦略を立案することは簡単なことではありません。
過去の経験や知識を元に、最適な戦略を立てることが求められますし、
また、チームメンバーと協力し、アイデアを出し合うことも必要です。
戦略立案においては、以下ようなポイントを意識しましょう。
・具体的で明確な目標を設定すること
・目標を達成するための行動計画を含めること
・複数の戦略を検討し、状況に応じて変化できること
・競合や業界のトレンドを分析すること
戦略は立案して終わりではありません。実行して初めて価値があるものです。
戦略を立てたら、チームメンバーに明確な指示を出し、
スケジュール管理を行いながら着実に目標に向かって進めていくことが求められます。
悩み3:パフォーマンス評価が難しい
パフォーマンス評価は、管理職にとって難しい業務の一つです。
メンバーの能力や成果を正確に評価することで、チームの生産性を向上させることができますが、
公平、公正な評価を行うには、次のような観点が必要となります。
・評価基準が明確である
・評価者のバイアスが少ない
・被評価者(メンバー)の納得感がある
特に評価を伝えた際にメンバーの納得感が低いと、その後の業務にも大きな影響が出ます。
最悪の場合には、離職してしまったり、他のメンバーのモチベーションを下げる行動をしたり、
取り返しのつかない事態を引き起こしてしまうことさえあります。
評価面談では、上司が一方的に伝えて終わりにするのではなく、
被評価者であるメンバーからの意見や考えにもしっかりと耳を傾けましょう。
面談の場でフィードバックをすることもあるでしょうが、改善を促す場合には、
具体的なアクションプランを示し、メンバーが即座に行動できるようにします。
パフォーマンス評価は、管理職にとって難しい業務の一つですが、
適切に行うことでチームの生産性を向上させることができますので、
チームの成長、今後の行く末を決めかねない重要な仕事です。