研修を自社で行う企業が年々増加しています。
人事部や有志の社員が「研修講師」となり、登壇するわけですが、
言うまでもなく社内講師は研修の質を左右する鍵となる存在です。
本コラムでは、社内講師が研修効果を最大化するために必要な
心構えやスキルについて解説します。
社内講師の役割と重要性
社内講師は、社員のスキルアップを促し、業務効率の向上に貢献する重要な役割を持っています。
また、社内講師は、社員との距離が近く、現場の実情に詳しいため、
社員のニーズや要望を把握しやすいというメリットもあります。
研修効果を最大化するためには、社内講師が以下のような心構えを持つことが重要です。
受講者の視点に立った講義の進め方
社内講師は、自分が知っていることをただ伝えるだけでなく、
参加者が理解しやすいように、参加者の視点に立って説明することが大切です。
ついついやってしまいがちなのが、専門用語を使ってしまったり、
難しい言い回しをして受講者を混乱させてしまうことです。
小学生でも分かるような平易な表現を心がけるようにしましょう。
実践的な内容の提供
研修内容は、受講者が実際に業務に活かせるようなものであることが望ましいです。
そのため現場の実情に即した内容を提供することが求められます。
机上の空論で終わってしまっては研修の意味がありません。
理論だけでなく、どのように実践すれば良いのかも意識した内容にしましょう。
ケーススタディやグループディスカッションの活用
単に講義を聴くだけではなく、参加者同士で意見交換したり、
ケーススタディを通じて実践的なスキルを身につけたりすることが大切です。
人間の集中力の限界は60~90分程度と言われており、
ずっと話を聴いているだけの受動的な姿勢では学びは醸成されません。
問いかけやケーススタディを用意して、
グループディスカッションの時間を必ず取り入れるようにしましょう。
受講者のフィードバックを受け入れる姿勢
社内講師は、参加者からのフィードバックを真摯に受け止め、
改善点を把握し、改善に取り組む姿勢を持つことが求められます。
研修を終わりにするのではなく、どのような学びがあったのか、
進行上で分かりにくい点はなかったか等をアンケートで確認するなど
フィードバックをもらう仕組みを取り入れましょう。
社内講師が身につけるべきスキルとは?
より研修効果を高めていくためには、以下のようなスキルを身につけることが必要です。
コミュニケーション能力
受講者とのコミュニケーションを円滑に行うために、適切な言葉遣いや表情、
ジェスチャーなどを使い、受講者との信頼関係を築くことが大切です。
一方的に話すだけでは、受講者の理解は深まっていきません。
双方向で対話をして、聴衆の反応を確かめながら進めましょう。
プレゼンテーション能力
研修内容を分かりやすく伝える能力も非常に重要な要素の一つです。
受講者が興味を持ち、理解しやすいような伝え方を心掛けましょう。
身振り手振りのジェスチャーを交える、声のトーンやスピードを変えるなど、
言葉だけではなく、ノンバーバルな部分にも意識を向けるようにします。
フィードバック能力
受講者からの意見は拾い上げ、フィードバックを通じて
新たな気づきや視点の獲得につなげていくことも重要な能力の一つです。
十分にできていることは何か、できていないので改善すべき点は何かを
客観的な立場から指摘を行うことで、受講者の成長スピードは変わっていきます。
まとめ
社内講師が研修効果を最大化するためには、受講者の視点に立った講義の進め方や、
実践的な内容の提供、グループディスカッションやケーススタディの活用、
受講者からのフィードバックの受け入れなど、様々な心構えやスキルが求められます。
社内講師は、継続的な学習と研究を行う必要が求められる、
大変な役割ではありますが、社内講師自身の自己成長にも繋がります。
今回ご紹介した内容を意識しつつ、実りの多い研修にしていきましょう。
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