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そのお悩み答えます!ハイブリッド研修ってなんで難しいの?

2021.04.21

そもそもハイブリッド研修とは?

コロナ禍以前まではハイブリッド研修といえば、
いわゆる“ブレンディッド・ラーニング”と呼ばれるような
同期型学習(集合研修やオンライン研修など) と非同期型学習(E-Learning)を組み合わせた
学習法を指すことがほとんどでしたが、最近では違う意味合いで使われることが増えてきています。

オンライン研修が主流となっている、このニューノーマル時代において、
ハイブリッド研修とは“同期型学習における受講形式が複数存在する状態“のことを指します。

もう少し具体的に言うと、同研修において講師と対面で受講する参加者もいれば、
オンラインで受講する参加者もいる状態のことです。
(例)研修会場が東京なので、関東近郊の社員は会場で受講、そのほかの社員はオンラインで受講

本コラムで取り上げる“ハイブリッド研修”についても、こちらの意味合いのものになります。 

ハイブリッド研修って難しいの??

対面受講の参加者とオンライン受講の参加者の
研修への参画度や学習効果を同等レベルにすることを前提に考えると
非常に難しいと言えるでしょう。

ただし、ここでいう“研修”とはあくまで参加型・体験型のプログラムを指し、
セミナーのような一方向の知識伝達型のプログラムであれば全く問題ございません。
※後者のようなプログラムであれば非同期型学習でも良いかと思います

では、何が難しいのでしょうか?これには大きく分けて2つのポイントあると考えます。

①研修デザインの違い

グループ討議を例に考えてみましょう。 

対面受講であれば、ワーク開始と同時に目の前の参加者と話し始め
お互いの目の前にあるホワイトボードなりに意見をまとめるということが容易に可能です。

一方、オンライン受講の場合、参加者はWEB会議システム上の
ブレイクアウトルーム機能などを活用してのグループ討議になるため、
アウトプットについても、もちろんオンライン上でまとめる必要があります。
(例)PPTを画面共有しながら など

これらの進め方をそれぞれ説明するための時間を考慮する必要がありますし、
対面受講の参加者のアウトプットを、どうオンライン受講の参加者に見えるようにするか、
もちろんその逆も考えなくてはなりません。

以下は、対面受講の参加者のアウトプットを、オンライン受講の参加者に見せる方法の一例になります。

①あらかじめ、対面受講の参加者にも“オンライン受講の参加者用のWEB会議ルーム”に入室してもらう
②対面受講の参加者も、PC上でアウトプットを作成してもらう
③発表・共有の際はWEB会議ルーム内で画面共有をしてもらいながら進める

※ハンドアウト資料やメモ用紙に書き込んだものを直接カメラに映そうとするのは、
 光の反射やピントを調節する必要があるため推奨しません

こうなると、対面受講の参加者分のPCやヘッドセットなども
もちろん準備する必要がありますよね。

その他にも、受講形式ごとに運用を考えなくてはならない部分は多く、
考えだしたらキリがありません。

②コミュニケーションの質の違い

まず、オンライン上のコミュニケーションは
対面でのコミュニケーションと比べて非言語情報が読み取りづらいため、
微妙なニュアンスが伝わりづらいという難点があります。

また、オンライン上でのコミュニケーションは
話し出すタイミング・会話の間が掴みにくいため
各参加者が遠慮がちになってしまい、
結果、対面でのコミュニケーションと比べて時間がかかってしまいます。

 

よって、ハイブリッド研修においては
緻密な研修デザインおよび時間設計、またそれらを可能にする研修設備の整備
そして、それぞれの形式に適した講師のファシリテーション技術
といった様々な要素が必要不可欠になってきます。

本状況への対応策

まずは、「本当に受講形式の統一ができないのか?」という部分について考えます。

対面受講の参加者とオンライン受講の参加者の両者がいる場合、
おそらく、オンライン受講から対面受講への移行が難しいケースがほとんどだと思うので、
対面受講ができる受講者をオンライン受講に切り替えるのが最も手っ取り早いでしょう。

もしくは、対面実施の回とオンライン実施の回を別々にする、というやり方もあるかと思います。

「それでもどうしてもハイブリッドでやりたい!」という場合、
先述の研修デザインやコミュニケーションの質の違いなどから、
グループ討議の際などのメンバー割り振りを受講形式ごとすると、
参加者の混乱を招く可能性を抑えるだけでなく、講師側も運用がしやすくなるかもしれません。
(例)対面受講の参加者のみのグループとオンライン受講の参加者のみのグループ

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