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プロ直伝!オンライン研修成功への道

オンライン研修における効果的なスライドの使い方

2021.04.07

そもそもオンライン研修にスライドは必要なのか?

WEB会議システム上でパワーポイントを画面共有すると
必然的に講師や受講者の画面が小さくなってしまうため、
あまり良くないのでは?と思う方もいるのではないでしょうか。

ただ、オンライン研修において、講師および受講者の映像の有無は
学習効果の観点から考えるとあまり関係がないので、
特に気にしなくても問題はないかと思います。
(参照:「オンライン研修における受講者映像の必要性について考えてみた」

むしろ、集合研修の時よりオンライン研修の時の方が
スライドを導入するメリットが大きいと思います。

なぜなら、オンライン研修においてスライドが果たす役割は
プレゼンテーション時に使用されるときのような
視覚的に情報を伝えるという点だけでなく、
“受講者を主体的に研修に巻き込むツール”という点も兼ね備えているためです。

受講者を研修に巻き込むスライドデザイン

WEB会議システム上のチャットや投票機能を使って
受講者を研修に巻き込む方法以外にも、
スライドを利用するというやり方を覚えておくと
研修設計のバリエーションが増えて良いかと思います。

具体的には、スライドを“ホワイトボード”のような役割として使うことで、
そこに受講者がコメントを書き込んだり、スタンプを押したり出来るようになり
結果的に研修への主体的参加が期待できる、ということです。

一つのデザイン例をお見せします。
以下画像は「オンライン営業研修」の冒頭で使用したスライドです。

 

受講者にはこの投げかけに対して、スライド上の自身の当てはまる位置に
スタンプを押す形で回答させるようにしました。

このようにスライドを活用することで、受講者を研修に巻き込めるだけでなく
受講者全体の状況が可視化されることによる安心・安全な場づくりや
シンプルに研修が盛り上がることなども期待できる、ということです。

スライドとハンドアウトの区分けについて

※ここで言う“ハンドアウト”とは研修で使用するテキストおよびレジュメを指します

ここまでご覧いただいた皆様であれば、
「オンライン研修ではハンドアウトをただ投影すればよい」
これが誤りであることはもうお分かりですよね?

もちろん、その逆も然りでスライドをそのままハンドアウトとしてお渡しするのもNGです。

それぞれの目的をしっかりと理解したうえで、
それらにあったデザイン設計を考えることが重要になります。

具体的には以下のようなことが考えられます。

スライド・・・①情報をインパクトのあるビジュアルを使って、視覚的に伝える
       
②受講者を研修に巻き込む(オンライン研修の場合)

ハンドアウト・・・①受講者の個人考察・理解を促進させる
         ②研修後の復習用教材として活用してもらう

また、ハンドアウトを作成する際の一つのポイントとして、
あえて空欄を作っておくことをオススメします。

これは、人間の脳の「空白を埋めようとする」という性質(空白の原則)を利用したもので
受講者が自身の潜在的欲求を満たそうとすることが、
結果的に主体的な学習を促進させることに繋がる、という仕掛けです。

スライド作成にあたり注意したいこと

先ほど、スライドとハングアウトのデザイン設計は
それぞれの目的に応じて作り分けましょう、ということをお伝えしましたが、
各資料がしっかりと対応していることが分かるように、
ある程度統一性を持たせて作る必要があります。

(例)
・スライド内にハンドアウトの対応ページ番号を記載しておく
・項目名や使用している文言は各資料で統一しておく       

など

これらも踏まえて、各資料を作成した後は、
実際に当日使用する環境下でのリハーサルおよび
資料のブラッシュアップに努めましょう!

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