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HRD用語【ザイアンス効果】

2015.06.29

【ザイアンス効果】

モノや人と何度も繰り返し接触するだけで、その対象に好意を持つという現象。単純接触効果とも言う。社会心理学者ロバート・ザイアンスの論文によって整理され知られるようになった。

 

炭酸飲料を開封したら冷蔵庫へin! 2~3日後が飲み頃の微炭酸。
程よい炭酸加減に悦に入るのですが、まあ、好みの問題なのでご批判は受け付けません。
そんな私ですが、最近、気になっているのが大手飲料メーカーのコマーシャル。
なんでも強炭酸だそうで“ストロング”が謳い文句です。
私はジカジカと喉に痛いので炭酸飲料が苦手なのですが、
何度もコマーシャルを目にするうちに、おかしな興味が湧いてきました。
どれだけストロング?

ザイアンス効果はビジネスにも利用されています。
コマーシャルが購買意欲をそそるのは、まさにザイアンス効果ですし、
営業パーソンがお客様との接点強化につとめるのも、その効果をねらっての事です。
ザイアンス効果は、「見知った人(モノ)だから安心」というのではありません。
何度か会っているうちに、なんと「好き」になるというのです。
不思議かつ大胆な理論ですが、これは実験によって実証されています。

ミシガン大学で教鞭をとっていたザイアンスは、学生達に「漢字」を見せます。
彼らにとって漢字は初めて目にするもの。
当然、意味や発音は不明ですから、「見た」というだけの単純接触の状態です。
そして実験は「どれが良い意味の漢字だと思うか」を訊ねるというものです。
結果、彼らは数回しか見なかった漢字より、数多く見た漢字を良い意味を持つ文字だろうと答えました。

どうやら、ただ多く目にしてもらえるだけで人の好意を得られるようです。
意中の人を振り向かせる事に応用できそうですが、慌てず少し踏みとどまりましょう。
相手の都合を考慮せず、ひたすら推参するのは逆効果です。
次回、訪問するための合理的な理由が必要ですし、何と言っても、ザイアンス効果は好き嫌いの判断がされる前に有効とされています。
無理に訪問して嫌われてしまったら、次はありません。

最後に。
漢字を使用した実験はザイアンスによって「顔写真」でも同様に行われています。
ご想像のとおり、単純接触効果のあった顔と“そうでない顔”がありました。
更には、初見で「好き」と判断された顔もあったのです。
そもそもの顔形に魅力があったのですね。

ただやみくもに訪問を重ねても好意は得られませんし、人間、外見の魅力が全てでもありません。
そういう事です。

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