今回は関数ではなく、時間を10進数に変換し(例:7時間30分→7.5)、時給計算できる方法をご紹介します。なお、そのためにはExcelで日付や時間はどのような数値で存在しているのか、まずは『シリアル値』というものからご説明します。
【Ⅰ】シリアル値
シリアル値とは、Excel内部で日付や時刻を表現するために使用している数値のことを言います。これは、日付(時刻)で計算を簡単に行いたいために1900年1月1日を基準にして数値「1」で表し、その日からの通算日数(時刻)で表現したものです。
たとえば、次の日付のシリアル値は右に表示したとおりです。
<日付> <シリアル値>
1900年1月1日 1
1900年1月2日 2
1900年1月3日 3
2000年1月1日 36,526
2015年7月2日 42,187
時間のシリアル値ですが、時間は1日24時間でシリアル値「1」を意味します。そのため、1÷24(時間)=0.0417が1時間のシリアル値を意味します。
<時間> <シリアル値>
1:00 0.0417
2:00 0.0833
12:00 0.5
23:00 0.9583
24:00 1
そこで、日付と時刻をあわせた場合のシリアル値の例は次のとおりです。
<日付・時刻> <シリアル値>
1900年1月1日 12:00 1.5
1900年1月2日 23:00 2.9583
2015年7月2日 12:00 42,187.5
【Ⅱ】時間を10進数に変換し時給計算できるようにする
例えばセルA1に「7:30」が入力されているとします。このシリアル値は「0.3125」です。
時給計算(例:時給1,000円)をした場合、「1000(円)×A1=312.5(円)」になってしまいます。
このような場合は、「24」をかけることによって、正しい値が求まります。すなわち、0.3125×24=7.5になるためです。
「1000(円)×A1×24=7500(円)」ということです。
日付や時刻はシリアル値に置き換わることを知っていれば、日付・時刻の計算がスムーズに行えるってことですね。ニンニン♪
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