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あゝ人材教育!3分ななめ読み

今こそ必要な「対話」コミュニケーション

2021.03.25

対話って何だろう?

私たちが社会で生存していくために最も重要な能力の一つは、コミュニケーション能力です。
コミュニケーション能力が著しく欠如していれば、豊かな人間関係を築くのは難しいものです。
今はネットが普及していますので、もしかしたら生きることだけを考えるならば、
コミュニケーション能力など必要ないのかもしれません。

文字を見て理解する力さえあれば、買い物は自宅でできます。
誰とも話さず、交流しなくても生きていくことができるでしょう。
しかし、それが果たして本来の人間的な生き方かと言えば、疑問が残ります。

ビジネスに限っていえば、コミュニケーション能力がなければ、まず仕事になりません。
相手からの信頼も生まれず、友好的な取引を行うことは不可能です。

コミュニケーションは話す・聞く・感じるなど多面的な要素を持ち合わせていますが、
要となるのは「対話」です。

対話と似た言葉に会話がありますが、両者の違いは何でしょうか。

「対話」とは、向かい合って話し合うことを意味する言葉です。
しっかりとお互いに向き合うことに重点を置くところにあります。
例えば、上司と部下の対話という場合には、語るテーマはともかくとして
上司と部下が真剣に向き合う姿勢、ニュアンスが含まれます。

一方で「会話」とは、互いに言葉で何かを伝え合うことを意味する言葉です。
主には日常生活での何気ないやり取り、雑談をするときは会話が用いられます。

つまり、対話は会話よりも相手に対する興味関心のレベルが高く、
また尊重や敬意もそこには多少なりとも存在するはずです。

皆さんは、この「対話」を職場で十分に実践できているでしょうか?

会話と対話を上手に切り替える

対話は真剣に向かい合って話し合うことだと述べましたが、
何も堅苦しい雰囲気で行う必要はありません。
対話に必要なのは、「目的をもって能動的に話を聴くこと」
「相手の立場に立って伝えること」
の2つです。

これらを行うためにはパソコンで作業をしながらでは難しいですよね。
目の前の仕事は一旦手を止めて、視線や体を相手に向けなければ、
それは対話とは呼べません。
対話には時間と心の余裕が必要不可欠なのです。

最近では、1on1が広く普及してきましたので、
企業によっては、1on1の中で対話を実践している人も多いことでしょう。
1on1こそ、まさに「相手のために使う時間」であり、
「上司が部下の成長を支援するため」に行うケースが一般的です。
実際に1on1を運用している企業の多くは、
2週間~1ヶ月に1回、30分ほどの時間を取って実施しているようです。

しかし、対話は何も1on1がなくても始めることができます。
例えば、昼休みにランチを取りながら対話をすることだってできます。

それなら普段からやっている。そもそも会話と大して変わらないと思うかもしれませんが、
対話に必要なのは「相手と向かい合う姿勢、尊重・敬意、話に対する興味関心」です。

時には会話のようにただ言葉を交わすだけの時間もあるでしょうが、
大事なことは、意識的に対話をするモードに切り替えることなのです。
相手の話を一言一句聞き逃さないように聞き耳を立て集中して話を聴き、
それから自分の伝えたいことを話すのでは、ものの数分でヘトヘトになってしまいます。

押さえるべきところを押さえ、力をゆるめるところはリラックスする、
こうした緩急はトレーニングによって習得していくことができます。
日常生活のコミュニケーションの中で、「ここは対話モードでいこう」というように
意識していくだけでも、相手に与える印象は違うものになりますし、
相手もしっかりと話を聴いてもらえたという満足感や安心感を得ることができます。

このように普段の生活から会話と対話のモード切替を意識することは、
組織メンバーとの信頼関係や団結力をさらに強固なものとしていくのです。
いまやリモートワークで対話どころか、コミュニケーション機会自体が減っています。
ここで一度立ち止まって、一人ひとりが対話の機会を積極的に見出していきたいものです。

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