“ジブン”を見つめるススメ~アドラー心理学からの学び~【その1】
2016.02.19
ツイートあなたは今、どんな願いを持っていますか?
営業で全国1番の成績を取りたい、お金をもっとたくさん稼いでフェラーリに乗りたい・・・プライベートでもビジネスでも、私たちの願望は留まるところを知らず、尽きることがありません。しかし、そうした願望が実は“他人”から無意識のうちに刷り込まれているものだったとしたら、いかがでしょうか?
幼少期は誰にとっても大切だということは、すでに周知の事実です。子どものまっさらな脳や気持ちは、環境や身近な人を通していろんなものをぐんぐん吸収していきますが、良くも悪くも身近な人の考え方や反応をダイレクトに取り込まれてしまいます。
今話題のアドラー心理学では、“自分”と“他人”を徹底して切り離すことが説かれています。特に注意が向けられているのが、子育ての際に子どもを褒めたり、叱ったりしないこと。どういうこと!?と思われるかもしれませんが、褒めたり叱ったりすることで、子供を親自身の価値観に誘導してしまうと考えられているからです。
子どもは親に褒められれば嬉しいのでより親が望む行動をするでしょうし、怒られれば悲しいのでもうその行為はしなくなります。そうやって褒める・叱るという行為を繰り返し受けることで、無意識のうちに親やまわりの人の価値観が子どもにどんどん刷り込まれていくのです。
これは、子供だけではなく、成長して大人になった今も同じこと。褒める・叱るという行為を繰り返し受けてきた子どもは、無意識のうちに他人の顔色を見て行動するようになっています。“上司や同僚に認めてもらいたいから”良い成績が欲しい、“友人に注目してもらいたいから”高価なブランド品が欲しい・・・私たちが自分自身の思いだと思っているこんな願望も、実は“誰か”の価値観や希望をそのまま刷り込まれているに過ぎないのです。
では、こんな“他人”の価値観を逃れて“自分”自身の思いを知るためにはどうしたらよいのでしょうか?