2016.02.22

“ジブン”を見つめるススメ~アドラー心理学からの学び~【その2】

あゝ人材教育!3分ななめ読み

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前回のコラムその1では、アドラー心理学の考え方を通して、

・私たちが自分の“願望”だと思っているものは、“他人”の価値観から影響を受けている
・褒められる・叱られる、という行為を通して“他人”の価値観が刷り込まれている

ということをお話ししました。

では、どうすれば他人の価値観ではなく自分の価値観を持てるのか?ということですが、“他人”と“自分”を分けて考えられるようになれば占めたもの。なかなか難しいですが、他人からの評価を気にせず、自分で自分の努力を認めてあげられるようになることが一番の近道です。

組織や会社という集団の中で過ごす以上、“他人”の目はどこまでも追いかけてきます。自身の価値観をしっかり持つためにも、自分はもちろん、家族や周りの人とアドラー心理学の考え方を活かしたコミュニケーションをしていかれてはいかがでしょうか。

例えば、ご家庭でこんなことはありませんか?お子さんが100点満点のテストを見せてくれました。100点を取ることはもちろんすばらしいことですが、

“100点を取った”という結果ではなく、“そのためにたくさん勉強した”ことを労ってあげて欲しいのです。

部下をお持ちの方は、部下が大きな失敗をしてしまった時のことを想像してみて下さい。

“大きな損失を出したこと”を叱るのではなく、‘“挽回するため顧客に頭を下げながら必死に仕事をしている”ことを労ってあげて下さい。

“勇気づけ”と呼ばれるこのサポートは、結果がどうあれ相手が努力したことを評価することでその人自身の課題を解決するための手助けをすることです。どんな時も冷静に自分を労わってくれるという姿勢は、相手のコンプレックスを刺激せず、あなたへの信頼にもつながります。

自分自身のやりたいことは、自分の中にあるものです。自分が本当に欲しいものは何か?やりたいことは何なのか?誰かに反対されてもやりたいことや、評価に関係なく達成感を得られることは、どなたにも心当たりがあるはずです。誰かの価値観に左右されることなく、あなた自身の価値観を大切に、そんな“自分”への追及をアドラー心理学は手助けしてくれるのです。

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