ヒップスターゲート

あゝ人材教育!3分ななめ読み

スティーブ・ジョブズになろう!

2021.09.13

先週とてもショックなことがありました。長い電車の旅で、トイレに行けずとても我慢していました。目的の駅につき、やっとの思いでトイレに駆け込み、ズボンを思いっきり降ろした瞬間に、ボチャンという音が。振り向いてみるといるのです、便器の中にiPhoneが。ズボンの後ろポケットに入れていたことをすっかり忘れ、勢いで落としてしまいました。急いですくい上げたものの、電源は入らず。翌日アップルストアに行き新しいiPhoneを買う羽目になってしまったのです、、、。

アップルストアで新しいiPhoneを設定しているとき、あるスクリーンが目に入りました。誰かが店頭のPCでスティーブ・ジョブズの映像を見ていたのです。それは彼が初めてiPhoneを世の中に出した時のプレゼンテーションでした。年代はたしか2007年で、当時わたしはまだ9歳、小学3年生ぐらいの歳です。もちろんスティーブ・ジョブズのプレゼンはテレビでもよく流れているので全く知らないわけではないですが、最初から最後まで見たのは初めてでした。彼のプレゼンテーションはこれほどすごいのか、と思わず拍手をしてしまうぐらい。

ここで私の頭に浮かんだのは、私自身も何度か仕事の場でプレゼンをする機会を頂くのですが、こんなにも聴衆、聴き手を惹きつけるプレゼンが果たしてできているのだろうかと。こういった疑問を解決するため、プレゼンテーションの勉強をしたのです。

目指せ!スティーブ・ジョブズ!

今回は、みなさんがビジネスの場において、少しでもスティーブ・ジョブズに近づけるように、私が学び、実践してきたプレゼンのポイントを共有いたします。 

プレゼンって特別な才能がないと難しいと思われがちなのですが、実は、やり方・気持ち・マインドセットを変えると十分に楽しめることができますので、是非プレゼン上手を目指してみてはいかがでしょうか。

まずは、プレゼン準備について何から始めていくべきか確認していきましょう!

プレゼン準備の基本ステップ

そもそも良いプレゼンテーションとは?

良いプレゼンテーションとは、一言でいうと「人が動く」プレゼンのことです。プレゼン後に目的に向かって聴き手が動くかどうかで、プレゼンの良さが決まります。

例えば、新商品を買ってもらうためにプレゼンをしたとき、プレゼン後に聴き手がその商品を買うという行動をとればそのプレゼンは良かったと言えます。

最初にすべきことは?

では、良いプレゼンテーションをするために何をするべきでしょうか。

まずは、3つのステップを押さえた事前準備を行いましょう。

●ステップ① 目的を押さえる
➤プレゼンが終わった後で、聴き手がどんな状態になっていてほしいのか具体的に考えます。

●ステップ② 聴き手を理解する
➤聴き手について情報を集め、相手を動かすのに何が最も効果的なのかを洞察します。

●ステップ③ (①②を踏まえ)「何を」「どのように」聴き手に伝えるかを決める
➤プレゼンをするとなったとき、つい資料や情報を収集し、パワーポイントを作成するところから始めてしまいがちですが、そうではなくまずは目的を決め、聴き手を理解した上で、どう伝えていくかを考えます。

ステップ①目的を押さえる

具体的にどうしたら目的を押さえることができるでしょうか。
目的を押させるには、5W1Hを活用し、プレゼンの状況設定を確認します。

●WHAT プレゼンのテーマは何か
●WHOM 聴き手は誰か、特に重要な聴き手は?
●WHY  どういう経緯で今回のテーマ、条件で話すことになったのか
●WHEN・WHERE プレゼンを行う日時と場所は
●HOW  プレゼンの形式はどんなものか

このようにプレゼンの全体感をざっくりと持ったうえで、次に最終目標までの段階を考えます。
では、聴き手を最終的に望ましい状態に導くまでに、どんな段階があるか見てみましょう。

例えば、新商品提案の場合
●段階① プレゼンを聴く前の状態
●段階② 新商品に興味をもつ
●段階③ 新商品の良さに共感

●段階④ 新商品が売れると納得
●段階⑤ リリース投入を判断(最終目標)

段階➄が最終目標になりますが、1回のプレゼンでここを狙うのは正直難しいです。現時点でどこまでの段階を狙うのかを定め、目的に応じて話す内容を変えていくことをお勧めします。

ステップ②聴き手を理解する

大勢の聴き手がいる中で、プレゼンで最も訴えかけたい人は誰か(意思決定を及ぼす人)、その人を様々な観点から具体的に捉えなければなりません。

(例)
●組織上の立場は?
●性格や価値観は?
●興味関心の強さは?どこまで知っている?
●何に困っている?
●自分との利害関係・力関係は?

また、相手の企業の将来戦略からも読み取れる情報はたくさんあるので、確認しておく必要があります。得られた情報から、聴き手を深く理解しましょう。

ステップ③「何を」「どのように」聴き手に伝えるかを決める

聴き手の大きな問いを踏まえて、メッセージ(答え)を出していきます。そして、そのメッセージをサポートする材料を集めます。

●聴き手が疑問に持ちそうな点を洗い出す
●優先順位をつけ、どの点に触れるか絞り込む
●絞り込んだ疑問点に対し、答えを考える
●それぞれのメッセージについて、根拠や理由付けを考える

注意しなければならないことは、疑問にストレートに答えること、またわかりやすい表現を使うことです。決して、専門用語などは使わないようにしましょう。

話の流れのポイントは、聴き手が主に知りたいことについて、できるだけ早く到達することです。また、聴き手の関心が高いことに多くの時間を割くことで深く印象を残すことができます。

以上が、良いプレゼンテーションをするため3つの事前準備でした。

では、準備が整ったところで、ここからはスライド作成・立ち振る舞い・話し方のポイントをお伝えします。

スライド作成のポイント

スライドを作成する際、つい情報をたくさん入れてしまいがちですが、これでは文字数が多くなり、離れた場所からだと見にくいです。作成時は、1スライド1メッセージにし、見たら内容が瞬間的に分かるスライドづくりを心がけましょう。

立ち振る舞いのポイント 

立ち振る舞いは相手が受け取る印象に大きく影響を与えるものです。しっかりとポイントを押さえましょう。

●アイコンタクト
➤1人当たり2~3秒が適切です。

●姿勢
➤まっすぐ背筋を伸ばして、両足均等に立ちます

●動作やジェスチャー
➤話しながら余計な動きはしてないでしょうか

これらはすべて自信のなさからくるものです。「自信」をもって行えるようにしっかり練習をしましょう。

話し方のポイント

聞きやすくはきはきとした言葉は相手の理解度にも大きく影響します。プレゼンをいいものにするためにも、話し方は意識しましょう。

●ひげ言葉
➤「えー」「あのー」「ですと。」などのひげ言葉はなくしましょう。

●語尾までクリアに発音しているか
●間をうまく使えているか。

これらはすべて心の余裕のなさからくるものです。「心の余裕」をもって行えるようにしましょう。

立ち振る舞い、話し方のポイントなどどれも当たり前のように感じるかもしれません。しかし、いざ聴衆の前に立つと緊張から、姿勢が悪く、声が小さくなる人がかなり多いです。そのため、意識して取り組んでいきましょう。

いかがでしたでしょうか?
プレゼンのポイントを押さえて一つひとつ実行していけば、いきなりスティーブ・ジョブズになることは難しくても、近づくことはできます。まずは、プレゼンを楽しむことから一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

 

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