オンライン商談やWEBセミナーでの登壇が
普通になっているこのオンライン時代において、
オンライン上で相手に良い印象を与える技術を身につけることは、
必須だと言えるでしょう。
リアクションの大きさやジェスチャーから、
ハード面での環境整備まで、様々なコツやテクニックがある中で
唯一、意見が真っ二つに分かれているなと感じるのが
「話すスピード」についてです。
そこで、本コラムではオンライン上において、
「ゆっくり丁寧に話す」場合と「早口でテンポ良く話す」場合、
それぞれの良い点・悪い点を考え、
最適な話し方について考察してみようと思います。
ゆっくり丁寧に話す
プレゼンや商談の場において、ゆっくり丁寧に話すことは
相手に「安心感」や「信頼感」を与えるという点で
これまでも非常に推奨されてきた話し方です。
また、相手の聞き逃しを減らすことにも繋がるため、
理解の促進にも繋がります。
ただし、ゆっくり丁寧に話す時間が長く続くと
相手の集中力が切れてしまい、
意識が別のものに移ってしまう恐れがあります。
また、オンライン上においては
話者のプレゼンスを感じづらく、
対面より相手の集中力が切れやすいという難点があるので
注意する必要があるでしょう。
早口でテンポ良く話す
早口の人はネガティブな印象を持たれがちですが、
皆さんが思っている以上に相手に良い印象を与えることができます。
具体的には、「頭の回転が速そう」という賢いイメージを与えたり、
こちらの熱意や真剣さを伝えることもできます。
また、相手は聞き逃しをしないように真剣に耳を傾けるため、
聞く姿勢・雰囲気を醸成させることにも繋がります。
さらに、YouTubeやTikTokといった映像コンテンツに
日常的に触れている人が多い現代において、
早口でテンポ良く話す方法は非常に有効だと考えられます。
なぜなら、上記コンテンツは配信者が不要なシーンや間を
カットすることによって、飽きが来づらいように
作り上げられているためです。
ただし、オンライン商談やWEBセミナーは
あくまでライブ形式なので、
配信側および受信側の通信環境によっては
音声が途切れたり、ノイズが入る可能性もあります。
そのタイミングで話を聞き逃すと、
相手が「もういいや」となってしまうことも考えられるため、
必ずしも早口でテンポ良く話すことが正解とも言えません。
考察
ゆっくり丁寧に話す場合と
早口でテンポ良く話す場合で
どちらも良い点・悪い点があるため
一概にどちらが正しいと言うのは難しいかもしれません。
そこで意識すべきは、2つの話し方を使い分けて、
「緩急」を生み出すことだと考えます。
殆どのパートは早口でテンポ良く、
重要なパートだけはゆっくり丁寧に話すことで
受講者の意識や集中力を維持させる、
これがオンラインにおける最適な話し方なのではないでしょうか。
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