歴史を知ることは最速最強の学習方法!
優れたビジネスパーソンほど歴史に造詣が深いものです。
それはなぜか?
世の中で起きることのほとんどは、既に過去の歴史の中で同様のことが起きています。
仮にあなたが何か課題や悩みを抱えているならば、過去にも誰かが経験しているはずです。
その際には例えば、桶狭間の戦いで有名な織田信長、
自分で作った会社なのに追い出されてしまったスティーブ・ジョブズのエピソードが
役に立つかもしれません。
歴史を知るとは単なる教養を超えて、現代社会を生き抜くための武器になるのです。
しかしながら、暗記科目としての印象が強かった歴史の授業。
歴史を学び直そうとしても、苦手意識を払拭できない人もいることでしょう。
そんな方のために、楽しみながら偉人達の歴史を学べる一冊をご紹介します!
著者:大野 正人
出版社:文響社 (2018年4月発売)
要約
◆イケてないと言われた"ココ・シャネル"
70歳の時にファッションショーを開くも「古臭いファッションショー」だと一蹴される。
ここでめげずに心に闘志を燃やし、再び服作りに専念してブームを巻き起こすことに成功した。
◆引きこもり生活をしていた"夏目漱石"
英語学習のためにロンドン留学するも、部屋から一歩も出ない引きこもりに。
この時に友人から小説を書くことを勧められて生まれたのが『吾輩は猫である』。
◆得意なこと以外は全くダメだった"アルベルト・アインシュタイン"
小学校時代の成績は数学以外が全くふるわず、クラスメイトからバカにされていた。
しかし、苦手なことを気にして落ち込むことなく、たった一つの好きなことに没頭したおかげで、
世紀の大発見を成し遂げることができた。
◆1500回断られた"カーネル・サンダース"
ケンタッキーフライドチキンのフランチャイズを始めたのが65歳。
最初は全くうまくいかず、気が付けば断られたお店の数は1500以上。
そこで諦めることなく、真剣に真正面から立ち向かうことで活路を開いた。
E氏の私見
失敗は成功の基。
この言葉を地で行くのが偉人たち。
過去の偉人と呼ばれる人たちも最初からすごかったわけではなく、
むしろ普通の人よりもたくさんの失敗を積み重ねてきたからこそ、
偉大な功績を残すことができました。
日本は起業家が育ちにくい環境と言われますが、
この背景には失敗の許容度が小さいことが挙げられます。
その証拠に、ベンチャーエンタープライズセンターが2019年に行った調査によると、
日本で起業が少ない要因として約33%が、
「失敗に対する自分自身の危惧(起業に失敗すると再チャレンジが難しい等)」と回答しています。
ここ数年で政府主導のベンチャー推進政策が行われ、以前に比べれば支援も増えてきましたが、
それでもまだ起業家が生まれ育つ土壌ができあがっているとは言えません。
起業だけでなく、ビジネスに失敗はつきものです。
これまでになかった新しい取り組み、自分自身が未経験ならなおさらです。
うまくいくかどうか、やってみないとわからない。
もし失敗したなら、その時はそこから学び、次回に活かせばいい。
失敗を笑って受け入れ、真剣に改善を考える。
こうした失敗の許容度が高まっていかない限り、
日本から革新的なアイデアもサービスも生まれてくる日はやってこないでしょう。
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