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スマホ脳

2021.04.06

1日の中でスマホを見ているのは何時間?

2018年12月、ニールセンデジタル株式会社は日本におけるスマートフォンの利用時間や
アプリの利用状況などに関するレポートを発表しました。
レポートによれば、1日あたりのスマートフォンの平均利用時間は3時間5分だったそうです。
出典:若年層の月間の動画視聴時間は1年間で約2時間増加 ~ニールセン スマートフォンの利用状況を発表~

さらに、別の調査結果も見てみましょう。
内閣府の「青少年のインターネット利用環境実態調査」では、
高校生の1日平均利用時間は4時間27分で、対前年比で約20分も増加しました。
出典:令和2年度 青少年のインターネット利用環境実態 調査結果

これらの数字をあなたは多いと感じるでしょうか。それとも少ないと感じるでしょうか。
実際に自分自身がどれくらいの時間をスマホに費やしているのかは、
スマホに内蔵のスクリーンタイムで確認することができます。

おそらく2020年のコロナショックで、おうち時間が増加したことに伴い、
2021年も昨年と同様または微増するものと推測できます。

一体、スマホの何がそんなにも私たちを魅了するのでしょうか。
なぜスマホを家に忘れて外出しただげで、とても不快で不安な気持ちになるのでしょうか。
そして、スマホの利用時間の増加は、人間の身体と脳にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

スマホの使い過ぎは、あなたの身体と脳を蝕む

先ほどの内閣府の「青少年のインターネット利用環境実態調査」によると、
高校生のインターネット利用内容の内訳は、
コミュニケーション(93.4%)、動画視聴(92.1%)、ゲーム(78.6%)等が上位であり、
勉強・学習・知育アプリやサービスは65.3%程度でした。

この数値はおそらく一般的なビジネスパーソンで調査を実施しても、
筆者の個人的予想ではありますが、類似の結果になることでしょう。
実際、通勤電車の中で目に飛び込んでくる他人のスマホ画面は、
SNSか動画かゲームのいずれかであることが大半であるからです。

スマホの長時間利用は目を疲れさせ、眠りを浅くしてしまいますが、
SNSは時にあなたの身体的かつ精神的健康を害する可能性が高いものです。

人は噂話が大好きな生き物です。はるか昔の時代、人口の1~2割は他の人間に殺されており、
誰が信頼できる人か、誰が誰に恨みを抱いているのか等という情報は、
食料がどこにあるかと同じくらい生死に関する重要なものでした。
そのため社交性を身につけ、お互いに協力しあうことで生き延びてきたゆえに、
人間には、噂話や社交への強い欲求があります。

現代社会ではSNSのおかげで、見知らぬ人とも多くのことを語れるようになりました。
しかし、その一方でSNSを熱心に利用している人は孤独を感じていることがわかっています。
SNSにアップされるのは、誰かの幸せな瞬間や栄光ばかり。
そうした強いポジティブな情報に大量に触れることで、
自分は孤独な人間だと感じてしまうからだと考えられています。

そうした精神状態が続ければ、自然と活力も失われ、
仕事や人付き合いに対する意欲が減退していき、内にこもるようになっていきます。
外出することも減り、身体を動かす機会がなくなって身体的にも衰えていくようになります。

こうした健康リスクを頭で理解しても、すぐにスマホを手放すことは難しいかもしれません。
まずは自分自身がどれくらいスマホを毎日利用しているのかを知り、
昨日よりも今日は10分短くしよう、代わりに読書をしてみようなど、
小さなことから始めてみるのが良いでしょう。

そうすることで徐々にスマホの利用時間は減り、
心身ともに健康的な生活リズムができていくはずです。

また、もっとスマホが脳に与える影響を知りたい。
科学的なエビデンスを知りたいという方は、
教育大国スウェーデン発の世界的ベストセラーである
『スマホ脳』を
読んでみることをお勧めします。

タイトル:スマホ脳
著者:アンデシュ・ハンセン
出版社:新潮 (2020年11月発売)

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