仕事がデキル人は、なぜ?相手本位の感受性が高いのか
2021.12.03
ツイート皆さんの身の回りにいる、俗に言う「仕事がデキル人」は、相手本位の感受性が高い場合が多いのではないでしょうか?今回は相手本位の感受性に焦点を当て、詳しく見ていきましょう。
そもそも相手本位とは何か?
そもそも、相手本位とは何でしょうか。
「本位」という言葉には、物事を判断する際の基準という意味があります。そのため「相手本位」という言葉は、相手を基準に物事を考えていくことを意味します。
一見すると、「相手に意見をただ合わせてしまう人」のように見えるかもしれませんが、仕事ができる人の場合、受け身の姿勢の相手本位ではありません。あくまでも、相手に心地よさを感じてもらうための一つの演出なのです。
相手本位のコミュニケーションのポイント
ではここからは、具体的に仕事ができる人の、相手本位のコミュニケーションのポイントを見ていきましょう。
まずは観察を兼ねて話を聞く
相手本位のコミュニケーションと聞くと、話し上手な人を思い浮かべるかもしれませんが、仕事ができる人は最初から話しません。まずは聞くという行為を通し、相手を観察していきます。
相手本位は相手を基準にすることですが、まず相手を知らなければ相手本位にはなりません。観察を兼ねて話を聞くことで、相手はどのような人間なのかを察知します。その上で、相手本位となるような、すなわち相手が心地よくなるような話し方を模索していくのです。
このような観察を通じて、相手がどのような人間かをある程度理解した上で、相手本位のコミュニケーションがスタートします。
小さなエピソードを見逃さない
仕事ができる人は相手本位の感受性が高いと言えますが、その理由のひとつに「小さなエピソードを見逃さない」という点が挙げられます。小さなエピソードというと難しく感じるかもしれませんが、相手がぼそっと呟いたことを聞き逃さず、その人の心情を想像することが得意なのです。
相手とのコミュニケーションにおいて、特にビジネスの場では互いに気を遣いながら話すシーンが多いでしょう。企業という肩書があるゆえに、積極的なコミュニケーションを行わないかもしれません。
しかし、仕事ができる人はふと相手が漏らした一言を見逃さず、次の会話を展開するフックとして活用するのです。
共感をすることが得意
相手本位の感受性の高さが最も表出するのは、何と言っても共感です。ビジネスシーンにおいて共感できるシーンはないと思っている方がいたら、それは大きな間違いです。
ふと相手が漏らした「うちの課題はこれで…」「これが大変で…」という言葉に対して、「確かにそれは大変ですね。弊社でもそんなことがありました」や、「確かにそれだけ時間がかかる作業は大変ですね」など、決してわざとらしくない共感をしているのです。
共感は、相手に対して理解している、理解したいという気持ちの表明になります。相手本位で会話をする場合にも、まずは相手がどのような人か、知る必要があるでしょう。そう考えると、共感というスキルは相手の手の内を見えやすくするスキルと言えます。
相手本位の感受性を高めると、仕事ができる人になる
もともとコミュニケーションが得意な人でも、相手本位のコミュニケーションができるかどうかは別問題です。関わる相手によっては、自分の話をするのではなく、ただ聞くのが好きという人もいますが、ビジネスにおいて話さずに済むシーンは多くないかもしれません。
したがって、様々なタイプの人とのコミュニケーションを通じて、仕事をしながら相手本位のコミュニケーションを学んでいるのです。相手の話を聞こうとしていくと、相手本位の感受性は必然的に高くなります。そうやって相手のニーズをくみ取ることが増えれば、結果的に仕事ができる人へと進化していくのです。
意識をすれば、相手本位の感受性は鍛えることができます。仕事ができる人に憧れる人はまず、結果として自分にもメリットが大きい、相手本位のコミュニケーションを試してみてはいかがでしょうか?
相手本位の感受性を大切に
相手本位の感受性を高めながら、相手に合わせることだけが得意になってはいけません。あくまでもビジネスシーンにおいて、相手に心地よくなってもらうために必要なスキルです。
この点を誤らずに磨いていけば、仕事ができる人と呼ばれる日も近いのではないでしょうか。