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ほっと息抜きコラム

まだまだ認知度の低い「小1の壁」体験記

2021.04.08

2021年4月を迎え、新しい年度が始まりました。たくさんのピカピカの小学1年生が今年も誕生しています。の裏では、まだまだ認知度の低い「小1の壁」にぶつかっている共働き家庭も多いのではないでしょうか。保育園の待機児童問題は大きく取り上げられることがあるのに、「小1の壁」はあまりニュースにはなりません。

しかし、女性活躍・ダイバーシティ推進で、働き方の意識を変えるコンサルティングを提供するスリール社の2018年に行ったアンケートによると、小1の壁を感じて働き方を考え直した経験のある人は35.4%にも上りました。同アンケートでは78.7%もの回答者が「実際に小学生になって仕事と子育ての両立が大変になった」と回答しています。そして実際に「小1の壁が原因で、転職など働き方を変更しましたか?」の問いには24.4%が「はい」と答えています。

共働き家庭も増加し学童待機も問題になる中、政府は2018年に「新・子ども総合プラン」も策定して対策に取り組んではいますが、実施に小1の壁にぶつかった筆者の例を述べていきたいと思います。(ただし、筆者の体験は2020年入学のことであり、コロナ禍どまんなかのイレギュラーなタイミングであることを前提にお読みください)保育園入園時ほど声高には言われない「小1の壁」について、対象となる上司・同僚・部下を持つ方の理解が進むことをのぞみます。

「小1の壁」ってなんだ?

「子どもが小学生に上がったから仕事に集中できる」「時短勤務からフルタイムに戻ることができる」そう考えている人も多いのではないでしょうか。しかし実施には仕事と子育ての両立がさらに大変になったと感じる人も少なくありません。

一般的に、保育園の「延長保育」を含んだ時間と、小学校の「学童保育」の時間を比較すると「学童保育」の終了時間の方が早いところがほとんどです。小学校入学を境に子どもを長時間預けることが難しくなり、結果として働く女性が働き方を変えざるを得ない問題のことを小1の壁と呼んでいるのです。

また、スリール社のアンケートでは、小学生の子を持つパパ・ママに小1の壁が大変である理由を下記のように挙げています。

1位:持ち物・宿題・勉強サポート(74.2%)
2位:夏休み・春休みの対応(72.5%)学童の預かり時間(72.4%)
3位:こどもの友人関係・安全・勉強などの状況(55.7%)
4位:PTA・保護者会などの学校活動(55%)
5位:子どもの意思を尊重した日々の対応(50.5%)

体験をしてきた私としてはどれもあるあるな事項で、本当に大変です。

「小1の壁」体験記

まず、「学童保育」の時間について。まさに影響がありました。筆者の自治体も保育園の保育終了時間よりも「学童保育」の時間が短いです。

「学童保育」19時まで(一人帰りは18時まで) 「保育園の延長保育」19:15まで

些細な差のように見えるかもしれませんが、我が家の場合は小学校の方が最寄駅・保育園よりも遠いのです。18時の定時に上がった際に、1時間弱の通勤経路保育園に迎えにいくことはさほど問題ではなかったのですが、ぴったり1時間かかる小学校までの迎えは19時ちょうどにならざるを得ません。

会社は柔軟に対応をしてもらえるので、そこはありがたいのですが、18時を前に退勤⇒19時近くに小学校⇒歩いて10分の保育園にお迎え(下の子が在園)と通常通りに勤務すると全く余裕のない、スケジュールになります。学童の先生と話しをする時間もあまりないですし、小さい子の方を後に迎えに行くという罪悪感もあったりします。「小学生になったからフルタイムで働けるでしょ」という認識、制度的には難しいものがあるのです。

次に、アンケートの回答事項についてのあるあるです。

1位:持ち物・宿題・勉強サポート(74.2%)

持ち物については、決められたものを親が用意して持っていかせていた保育園と違い、連絡帳を確認して、本人にやらせる習慣をつけなければなりません。なぜなら、保育園では新しい持ち物が必要な時は、掲示板に貼ってあったり、先生に声をかけてもらえたりもしましたが、学童にいる小学生はそもそも学校の先生との接点がないため、子供の書いてくる連絡帳、配布される手紙、そして本人の記憶、が頼り。質問しても「うーんよくわかんない」という返答多数!なぜかランドセルの底からリアルタイムではないお手紙発見!はうち以外にも多く聞く話です。

宿題に関しては、学童内の時間で済ませてくれて習慣化されて良いのですが、帰宅後の時間も家事や仕事に追われながらで、ゆっくりと勉強のサポートはできていないというのが実像です。

2位:夏休み・春休みの対応(72.5%)学童の預かり時間(72.4%)

学童の預かり時間については先に書いた通りですが、夏休み・春休みの対応に関しては、実はまだまだ経験浅。コロナ禍で休み自体が短くなり、それぞれ10日程度学童に通わせた程度。(夏休み、冬休みは親の休みも重複するため)通常通りのロングな夏休みが来た時の過ごし方はこれからの悩みとなりそうです。今は本人が学童に行くのも楽しいようで、助かるのですが。

3位:こどもの友人関係・安全・勉強などの状況(55.7%)

昨年度、入学式の前に1週間学童に通い、その後の緊急事態宣言の対応で2か月休校となりました。初めの1週間は、保育園時代からのお友達もいて、慣れてきたかなという印象だったのですが、6月の入学後の1か月、我が子は苦戦しました。

学童で“おやつが食べられない”“昼寝をしてしまう”等の他、新しい環境への適応に対してのストレス症状が少し出てしまいました。これといった原因はなく、徐々に適応していくことで、今は全く問題なく学校・学童には行きますが、ストレス状態と思われる初めの1か月は親の心も痛むこともしばしば…ありました。私の友人では「学童の子と仲良くなれない…」という訴えで、やはりはじめの数週間悩んだという実例も多数。

物心つかない前から保育園にいた環境と違い、自分の意志を持ち、考え、感じる、多感な時期、小学校生活の適応に心を痛める親は多いのではないでしょうか。

まとめ

長くなってきたので、本コラムはもうそろそろ締めにうつります。

アンケートにあるPTA、学校活動も実はコロナ禍で、通常より活動が少なく、まだ実感は少ないということもありますが、保育園よりも多い児童数を巻き込むための活動は、やはり負担感に感じる予感はひしひしとしています。

また、今のところ「明日までに工作で使うトイレットペーパーの芯を10個もってきてください!」というような無茶ぶりはなく、事前にお知らせしてくれることが多い学校なので助かっています。しかし、「○○頃から、赤鉛筆を持参してください」というお知らせをもらって、即行動にうつさないまま気づけば1か月。忘れたころに「明日赤鉛筆を持参ください!」のお知らせで、夜中も空いているディスカウントスーパーにお世話になることも…同じく、「あ、今日で国語のノートがなくなった!」という当日夜のカミングアウト…。近所に国語のノートを深夜まで販売してくれるような文房具屋なんてもちろんありません…。等、保育園では一部働く親に優しかったこと(今日は貸しておきますよ~、明日でよいですよ~)が無くなる厳しさも小1の壁の一つですね。

最後に、我が子ははじめの1か月の適応が本当に心配だったのですが、今はその時が信じられないくらい、学校・学童を楽しんでくれています。小学校で新たにできた友達も多く、1年で大きく様変わりしています。小1の壁は、過ぎてしまうと熱さを忘れてしまいがちで大きな声があがらないのかもしれません。でも、毎年この時期の1年生のパパママは苦労が絶えないと思います。

頑張って!新小1パパママ。

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