やる気の意外な真実
皆さんも経験があるんじゃないでしょうか。
「やらなければいけないことがあるのは分かってるけど、
「今日は気分じゃないから明日また頑張ろう」
その気持ち、とてもよく分かります。
実際、著者もこれまではやる気、モチベーションを上げるために
自己啓発本を読んだりしていました。
ただ、いくら自己啓発本を読んだところで、
気持ちが多少は前向きになっても、結局行動は変わらない。
なぜ私たちは自由自在にやる気をコントロールできないのでしょうか。
簡単にやる気を引き出せたらいいのに、って思いますよね。
そこで、やる気の正体を調べてみると意外な事実が判明しました。
それは「やる気」というものは脳科学的には存在しない、ということです。
これは脳研究者である池谷裕二さんも
仕事、勉強、家事などのやらないといけないことは、
最初は面倒でもやり始めると気分がのってきて作業が捗る
そうした行動の結果を「やる気」が出たからと思っているだけ、
と言っています。
つまり、私たち人間は、やる気があるから行動を起こすのではなく、
「行動を起こすからやる気が出てくる」のです。
これは多くの人が勘違いしている事実です。
いくら自己啓発本を読んでも、行動に繋がらない謎も解決です。
何かを始めようとするとき、気持ちを高めるのは無駄だったのです。
そんなことよりも、まずは行動に移す。
そうすることで徐々にやる気、モチベーションが上がってくるわけです。
子どもの行動力を見習おう
私たち人間は年齢を重ねていくと、何かをやろうと思ったときに
面倒くさい気持ちと、やりたい気持ちでは、
面倒くさい気持ちの方が強くなってしまいます。
それはなぜなのか?
人間は年齢を重ねる中で様々な経験を積んでいきます。
そうすると、ある程度の先読みができるようになってきます。
例えば、
ここで掃除を始めるためには何が必要かを考え始めるわけです。
まずは、掃除機をかけるために邪魔な荷物を片づける。
それから部屋に掃除機をかける。
掃除機をかけたら、いらないものを処分しないといけないな。
これが先読みです。
掃除をやり終えるには、たくさんの作業が必要そうだ。
これは面倒くさそうだなとなって、
結局のところ何もできずに終わってしまうわけです。
一方で子どもはどうでしょうか。
子どもは何かやりたいと思ったときには、やりたい気持ちが純度100%です。
すぐに行動に移します。そこに面倒くさそうだなという気持ちは微塵もありません。
興味があるもの、新しくチャレンジしたいもの、
やらなければならないものが出てきたときは、
子どもを見習って、まずは行動を起こしてみましょう。
やる気は後から付いてきます。
このコラムをご覧いただいた方は、最初にやる気を上げようとしても
全く無意味で無駄なことに気づいていただけたと思います。
そこに時間を費やすくらいなら、さっさと行動した方が良いです。
でも、その行動ができない。
始めの一歩がなかなか踏み出せない、という人も多いかもしれません。
そんな方は最初の行動をできるだけハードルを低く設定してください。
例えば先ほどの部屋掃除をしようと思っているけど、
なかなか行動に移せないというケース。
そんな人は「とりあえず一つ荷物を片づけてみる」ことだけやってみましょう。
そうすると、脳にスイッチが入って自然と作業が進んでいきます。
この「行動が先、やる気が後」が当たり前になってくると、
自分の行動力は劇的に向上していきます。
行動力が上がれば、自然と経験やスキルなども身についてくるだけでなく、
自分はやれば出来る人間なんだと自己肯定感も高まっていきます。
皆さんは、いま何か挑戦したいことや、
やらなければいけないことはありますか?
もしあるのなら、まず初めの一歩を踏み出してみましょう。
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