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3分で読める人材教育の話

インストラクショナルデザインと時間配分の関係性

2019.07.22

時間配分の基準は何か?

教育を設計するにあたって、時間配分は非常に重要な要素なのです。

基本的に私たちが研修実施依頼を受ける際には
1日研修(7~8時間)2時間研修でこのテーマについて研修をお願いします」
といったように、予め研修にかかる時間は決められている場合がほとんどです。

その中で「じゃあこんなコンテンツを入れよう」だったり
「このトピックにはこれだけの時間をかけることにしよう」と
頭を悩ませながら、全体の設計を作成していくのです。

 ではその際の「時間配分」は何を基準に決めるのが良いでしょう。

参加者主体の研修を構成する上で重要なのは
人間の脳がどう学習に対応するかの原理原則に基づいた時間配分なのです。
教える側の都合や判断で時間配分を決めることは、
効果的な研修の設計において、望ましくはありません。 

例えばですが、バスケットボールやアメリカンフットボールは
1試合を4分割し(クォーター制)1クォーターごとに休憩を挟みますよね。 

運動中に体を休ませるのが必要なのと同様に
学習中も脳を休ませることが大事なのです。 

これは脳科学的にも証明されているのですが、
脳が集中力をキープできるのは90分と言われています。
そのため、90分に一度10分程度休憩をとるというのが良い状態を保持する最適なリズムなのです。
そして休憩から次の休憩までの90分間のデザインをいかにして決めるか、ここが最大の重要ポイントです。 

90/20/8でデザインする

「90/20/8の法則」というものをご存知でしょうか。

以下をご覧ください。

・集中力をキープできるのは90
・記憶を保持しながら話を聞くことが出来るのが20
・受け身な状態が続き、脳が興味を失い始めるのが10
 →10分以上は不可なので、一区切りを8分とするのが一般的

上記法則に基づき、90分をデザインするとなると
・学んだ内容を定着させるため、20分ごとに研修のペースを変更し
受講者が振り返り、考えを整理する時間を作る
8分毎に受講者を何らかの形(受講者同士のディスカッションなど)で研修に参加させる

 というような形になります。 

上記についてとても分かりやすい例があります。

 「じょうごに液体を流し込んでいる図を想像してください。
速く注ぎすぎると液体は溢れてしまいます。適度なスピードで注ぐと液体をこぼさなくてすみます。
もしくは定期的に注ぐのをやめ、液体が流れ落ちてから注ぎ始めるとこぼさなくて済むのです。」
(『クリエイティブ・トレーニング・テクニック・ハンドブック 第3版』日本能率協会マネジメントセンター刊、P239-240)

 一見理解しているように見える受講者に実際に確認してみると、
ほとんど学んだことを覚えていなかったり、
さらには眠気と戦うのに必死になってしまう受講者が出てきてしまうのは
情報が入りきらず、溢れてしまっているからです。

 しっかりと情報を吸収し、記憶として定着させるためにも
時間配分を意識した教育設計は重要なのです。

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