私たちは何で学ぶのか
研修を実施する目的は、
「学んだことを職場に戻り、アウトプットをし、何かしら結果を出すこと」
と前回お伝えしましたね。
→前回コラム(インストラクショナル・デザインとは)
仮に研修の目的が「知識付与」ということであれば、
eラーニングやオンラインセミナー、
または書籍による学習でも十分かもしれません。
さらには最近のスマートフォンの普及などにより、より手軽な形での学習方法として
マイクロラーニングやモバイルラーニングといったものが注目を集めています。
実際に先日、我々が出展した人材教育関連の展示会でも
そういったものをお探しの方が非常に多かったという印象でした。
もちろんデジタルネイティブ世代やミレニアル世代と言われるような人々であれば
それらを受け入れることも容易だと考えられます。
ちなみに2014年にイギリスで行なわれた調査によると、
私たちは1日に平均して221回もスマートフォンを見ているそうですよ。
わざわざ対面で研修を行わずとも、
それと同等の効果が得られるのであれば、
わざわざ貴重な時間と費用をかけてまで
集合研修を行う必要はないのです。
だからこそ、集合研修を行うからには、
そこでしかできないことを行う必要があり
そこでしか得られない成果が必要不可欠なのです。
集合研修でしかできない3つのこと
じゃあ、集合研修でしかできないことって何?
大きく分けて以下の3つといわれています。
1.体験・実践
学んだ知識やスキルを活かして
ロールプレイングやワークショップで実践を行うことにより、
自らの職場に戻って、それらを実践するイメージが湧きやすくなります。
また実際に体験することにより、新たな課題発見にもつながります。
2.講師との対話
講師からの問いかけに対し、考え、回答するという
講師との対話の中から、新たな気づきや学びを得られます。
また、講師からのフィードバックやアドバイスが受講者の更なる成長を促します。
3.受講者同士の対話
グループワークやディスカッションを行う中で
他受講者の発言などから、新たな気づきや学びを得られます。
そして、お互いがお互いを高め合う相乗効果によって
新たなアイデアが生まれることにもつながります。
さらには、それが受講者の各々のやる気を高めることにつながります。
やはり人間、1人よりみんなで学習するほうがモチベーションが高まるものです。
このように、集合研修を行うからには、ただただ形式的に実施するのではなく、
研修を「対面で行う意義のあるデザイン」にすることが必要不可欠なのです。
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