フォローアップ研修、行った研修の確認作業になっていませんか?
2022.01.31
ツイート4月に新入社員を迎えるにあたり、新入社員研修の企画をしている企業が多いかと思います。また、学習効果を高めるためにフォローアップ研修を取り入れることを検討しているところもあるでしょう。実は、フォローアップ研修には学習効果を高めるだけでなく、新入社員の早期離職を防ぐ効果も持ち合わせています。しかし、その効果はフォローアップ研修がただの研修内容の確認事項になっていては発揮することはできません。今回は、新入社員の早期離職を防ぐためのフォローアップ研修のコツをご紹介します。
新入社員の離職理由とは
会社を辞めるという判断の裏には、必ず会社に対する不安や不満があるものです。
民間企業の調査によると、新入社員が入社早々に離職を考える理由には大きく分けて3つに分かれるそうです。
1. 関係性
働く上で、周囲との良好な関係を構築できるかどうかを重要視している新入社員は多くいます。特にコロナ禍で、同期とのつながりが薄れるのはもちろんのこと、リモートワークによる画面上のコミュニケーションで、気軽に上司に相談することが難しいと感じている人も多くいます。
2. 安定性
給与や待遇にも関係してくるため、会社の安定性も多くの新入社員は気にしています。会社の経営ビジョン、人材ビジョンが明確であり、自社の方向性が明確になっていると、自社のことを安全・安心・安定した会社なのだと認識できるそうです。
3. 成長性
成長することでやりがいを感じることが働く上で重要だと考えている新入社員も多くいます。しかし、リモートワーク中心で自分の成長を実感しにくい働き方となっています。だからこそ、フォローアップ研修で自身の成長を実感できる時間を与えることが、新入社員が活き活きと働き早期離職から遠ざけることが出来るのです!
フォローアップ研修は自分の「成長」を実感してもらうための時間
多くのフォローアップ研修で、前回の研修で学習したことの振り返り、そして、日々の業務で活かせた場面を共有するかと思います。出来たこと、出来ないことを明確にすることは大切ですが、それがただの確認作業になっていたらフォローアップ研修の意味がありません。出来たことは自分の成長した部分だとしっかり認識し肯定するところまで落とし込めているでしょうか。また、できなかった部分はこれからの伸びしろだと新入社員は理解できているでしょうか。
リモートワークが中心の中で、周りの人の仕事をしている様子を見ることが減ってしまった分、他人と比べて自分が秀でている点(得意な点)や真似したほうがいい点(改善点)を見つけることが難しくなっています。業務における自分の得意な点を見つけられないことは、会社における自分の価値を見出すことの難しさに繋がってしまいます。
だからこそ、フォローアップ研修で、自分の成長を実感し、さらに得意な部分を見つけることが、新入社員の自己肯定感につながり、さらに意欲的に日々の業務に取組もうという姿勢に繋がるのです。
再度、フォローアップ研修の目的を明確にし受講する新入社員が自身の成長した部分を明確にできる時間となるようにしましょう。