昨今における新入社員と聞いて、どのようなイメージをもたれるでしょうか。
様々なメディアが報じるので、いわゆる「ゆとり世代」という印象を持つ方が少なくないと思います。
「ゆとり世代」の特徴として、「堅実的」・「コミュニケーションを取ることが下手」・「ストレス耐性がない(精神的に弱い)」という3点がよく取り上げられています。
この「ゆとり」教育を受けた世代が2010年には社会に参入しているため、実際の現場での印象はどのようなものなのか、ヒップスターゲートでは過去に(2011年6月)民間企業を対象に調査を行ったことがあります。
結果は、「まじめ」・「消極的」・「失敗を恐れる」という「堅実的である」ことを示すイメージが50%を占めていました。
その他には「すぐに答えを求める」・「協調性がある」・「精神的に弱い」・「コミュニケーションが下手」・「勤勉である」等の解答が多少あったものの、10数社の企業様からは「今までの新人と特に変わらない」といった回答が寄せられました。
これらの回答の中で特に注目するべき点は、
ゆとり世代の代表的イメージである「コミュニケーションを取るのが下手」・「ストレス耐性がない」の2つに関しては、実際の現場ではそれほど感じている人は多くないということです。
まず、「コミュニケーションが下手」という認識が少ないことについては、採用の際のチェック項目として「コミュニケーション能力」は
重視されていることからも、その結果が表れているのでしょう。
つぎに「ストレス耐性がない(精神的に弱い)」という点については、少数回答の中に「結構図々しい」「図太い」「計算高い」といった
回答もあり、実際にはストレスに対して上手にやりくりしていることが窺えます。
最後に「堅実的である」ということですが、確かに回答でも多く寄せられており、メディアのイメージとも合致しています。
しかしながら堅実であることの何が問題なのでしょうか?彼らは育ってきた時代を背景に、手堅く確実に物事をとらえ行動するようになりました。そこに実行力や決断力が加われば優秀なビジネスマンとなります。
メディアの印象に振り回されることなく、新入社員一人ひとりの個性を見ることが重要だと考えます。
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