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あゝ人材教育!3分ななめ読み

記憶の保管庫「ワーキングメモリ」の鍛え方

2022.11.21

上司や先輩から指示された内容をうっかりと忘れてしまった、
大事なお客様と話していた内容が思い出せない、こんな経験はありませんか。

特に、ここは重要だから覚えておこうと思っていたはずのことが思い出せなかった時、非常に焦りますよね。

実はこれ、あなたの「ワーキングメモリ」が低いことが原因かもしれません。

本コラムでは、ワーキングメモリの鍛え方と、思い出せなくなったときの対処法をお伝えします。

ワーキングメモリとは

ワーキングメモリとは、一時的に情報を記憶しておく能力のことです。

記憶力と違う点としては、ワーキングメモリはごく短い間だけ記憶をしておくということです。

記憶力とは違い、長期的な記憶は想定していません。

ワーキングメモリは仕事の場面だけでなく、普段の会話、日常のできごとや、
計算や暗記といった勉強など、人生のあらゆる場面において必須の能力を言えます。

言葉自体に馴染みがないとしても、わたしたちの生活に深く関係しているものです。

ワーキングメモリは、単にすべての情報を記憶することではありません。

入ってきた情報を保存しておくべきか削除すべきかを選択し、脳内を整理整頓する役割があります。

例えば、私たちは相手との会話を全て耳にしていますが、一言一句を覚えているわけではありません。

対話の中から重要な情報だけを覚えており、その他は記憶をしない、これもワーキングメモリの役割なのです。

 ワーキングメモリが低いとどうなるのか

そもそもワーキングメモリのキャパシティは決まっておらず、人それぞれ違います。

そのため、記憶力が良いと言われる人がいる一方で、忘れっぽい人がいるのです。

ワーキングメモリが低いと、子どもであれば、授業についていけない、忘れ物が多い、
といったことが挙げられます。

大人も同様に、新しい情報がどんどん入ってくると、最初の情報を忘れてしまう、
書類を取りにいったが何の書類を取りに来たか忘れてしまうなど、
用件が思い出せないといったことが挙げられます。 

ワーキングメモリを鍛えるためには

一時的に覚えたことを忘れずに記憶するために、ワーキングメモリを鍛えようと考えた人もいるでしょう。

ワーキングメモリを鍛えるためには、記憶する習慣をつけることが効果的です。

例えば、日常生活で買い物リストを見ず、記憶するなど、
日々の日常で取り入れることで仕事の際に役立てることができます。

また、神経衰弱などの記憶ゲームをすることも効果的です。

ワーキングメモリは日常生活で鍛えることが可能です。

少しでも悩みを抱えている人はぜひ取り組んでみてください。

 どうしても思い出せないときは

ワーキングメモリを鍛えても、どうしても思い出せないことがあるときのオススメの対処法を紹介します。

そんな時、その内容が重要事項であればあるほど焦ることでしょう。

こういった際は、焦れば焦るほど人間は思い出すことが困難になります。

そのため、まずは落ち着いて、絶対に思い出すんだ、という思考を緩めてください。

緊張状態よりリラックス状態のほうが、脳は活性化して思い出しやすくなります。

そして、思い出すきっかけとなる「フック」を見つけることが大事です。

これまでの経験の中でも、忘れていたことを突然思い出す瞬間には、
共通して「思い出すきっかけ(フック)」が存在しています。

重要な話を思い出したいとき、なぜその話が重要だったのか、そもそもなんでその話題が上ったのかなど、
思い出したい記憶の周辺から整理していくと、思い出しやすくなります。

 まとめ

さっきまで覚えていたことが突然思い出せなくなる、
少しの間だけ覚えておこうと思ったことさえ忘れてしまう、
こういった経験はだれでもあることでしょう。

こういったことは脳のワーキングメモリが少ないことが原因であると言えます。

そのため、ワーキングメモリを広げることができれば、
記憶したことを忘れてしまうといったことは減っていくでしょう。

そのために、日常生活で記憶する癖をつけることが重要です。

また、忘れてしまったことを思い出すためには焦らず、思い出すきっかけを探すようにしましょう。

そうすればきっと記憶が取り戻せるはずです。

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