在宅勤務で高い集中力を発揮するにはどうする?
2020.07.21
ツイート在宅勤務者のお悩み第一位は〇〇!
東京を中心にコロナ感染拡大が続く現状では、在宅勤務をしている人も多いことでしょう。
「通勤がないから時間にゆとりが生まれた」、「会議も研修もオンラインで楽」など
ポジティブな意見がある一方で、
「在宅では仕事のパフォーマンスが上がらない」、「出勤しないと気持ちが仕事モードに切り替わらない」
といったネガティブな声もちらほら耳にします。
さて、在宅勤務者が最も多く抱える悩みとは、一体何でしょうか?
集中できないのは音のせい!?解決策とは?
この悩みの背景には「家族が出す音が気になる」というのがあるようです。
例えば小さなお子様がいる家庭では、急に仕事部屋に乱入してきて大声を出したり、暴れまわったりします。
他には家族が食器を洗う、洗濯機を回す、掃除機をかけるといった生活音もあるでしょう。
夫婦共働きでともに在宅勤務中の場合は、お互いのWeb会議の声、
キーボードの打鍵音が気になるかもしれません。
音はどうしても自然と耳に入ってきますので、集中力を妨げる原因になるだけでなく、
精神的ストレスを感じてしまう方もいます。
そこで、こうした音問題に関する解決策をいくつかご紹介していきます。
①ルールを決める
在宅勤務で集中して高いパフォーマンスを発揮するためには、同居する家族の協力なくしてあり得ません。
そこで事前に家族同士で集中できるルールを策定しておきましょう。
Web会議をする時、どうしても集中したい時は事前に申告する、
など明確なルールを決めておくだけで家族からの協力が格段に得やすくなります。
突然、「今から会議だから静かにしてね」と言われたら相手はどのような気持ちになるでしょう。
当然ながら困惑または不快にさせてしまう可能性が高いので、思いやりが何より大切です。
②耳栓をする
とてもアナログな方法のように感じられるかもしれませんが、どうしても相手の音を消せない場合には、
自らの耳を閉じてしまうことも有効な解決策の一つです。
ゴツン、ゴン、ドスンという何かに物をぶつけるような音、
ドンドンと人が歩く音のような生活騒音が特に気になって仕方がないという人は、
ノイズキャンセリング機能が付いたヘッドホンを検討してみると良いかもしれません。
ノイズキャンセリング機能付のヘッドホンは種類がたくさんありますので、
ここでの紹介は省略しますが、どうしても周囲の物音を自分の努力では、
消すことができない場合の選択肢として、候補に入れてみてはいかがでしょうか。
ちなみに人の話し声を完全にシャットアウトするようなものではないので、
事前に下調べしてから購入することをオススメします。
③BGMを流す
耳栓に少し近い方法ではありますが、曲を流すという手もあります。
カフェで耳にするようなBGMで流しながら手元にコーヒーを用意すれば、
まるで喫茶店で仕事をしているかのような感覚にさえなれます。
しかし、このBGMを流す行為については、少し落とし穴があります。
よくBGMは集中力を高める効果があると言われますが、
逆にパフォーマンスを低下させてしまう恐れがあることをご存知でしょうか。
イギリスのグラスゴー・カレドニアン大学が
40人の被験者を次の4つのグループに分け、認知テストを受けさせる実験を行いました。
- テンポの速い曲がBGMに流れている
- ゆったりした曲がBGMに流れている
- 環境音がBGMに流れている
- 完全な無音
結果は何と完全な無音が最も成績が良かったのです。
逆にテンポの速い曲は最も成績が悪く、脳の処理能力を著しく下げるようです。
ちなみにイギリスのウェールズ大学が行った別の実験によると、
「自分の好きな曲」を聴くよりも「無音状態」の方が成績が良いことが明らかとなりました。
つまり、BGMを流すのは、あくまでも気分転換やリラックスをする目的として使い、
ここぞという場面で集中力を発揮したい時には、無音にした方が良さそうです。
まとめ
今回は在宅勤務における音の悩みに関して、3つの解決策をご紹介しました。
最後のBGMに関しては、「いやいや、自分は曲を聴いていた方が仕事が捗る」と
感じる方もいるかもしれませんね。
確かに科学的な根拠やエビデンスがあるものでも、必ずしも万人に当てはまるものではありません。
大事なことは「自分にとって何が最高か」というマイベストを見つけることであり、
そのために仮説と検証を繰り返していくことです。
もし、いま在宅勤務をしていて音の問題に悩まされているようであれば、
まずは上記3つの解決策の中のどれか一つにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
そして何か違うな、思ったより効果が低いなという客観的なデータが取れたら、別の方法を試してみる。
そうしてマイベストを見つけて、在宅勤務でも高いパフォーマンスを発揮していきましょう。