2020.07.07

オンライン会議・研修による目の疲れを軽減させる3つの癒し方

あゝ人材教育!3分ななめ読み

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目の疲れは万病のもと

最近、目がしょぼしょぼする、かすむ、目の奥が痛い、他には頭痛や肩こりなど体に異変は起きていないでしょうか?
それはもしかしたら眼精疲労のせいかもしれません。

目の疲れには、睡眠など休息することで緩和される「疲れ目」と、継続的に眼痛・視力低下・肩こり・頭痛などを引き起こす「眼精疲労」の二つに分かれます。

眼精疲労の原因で最も多いのが、スマートフォンやパソコン等のVDT(画像表示端末:Visual Display Terminals)機器を長時間使用する事による目の疲れ。一点を集中して画面を見つめて、眼球運動がない状態が続くと、目の周りの筋肉が疲労を起こしてしまいます。

少し古いデータにはなりますが、2004年の厚生労働省調査によると、VDT作業に従事する労働者の約7割が身体的な疲労や症状を感じており、そのうちの約9割が「目の疲れや痛み」を訴えています。調査から今年で約16年経ちますが、目の痛みを訴える人は減るどころか、まず増えていると考えて間違いありません。それくらい私たちの身の回り、仕事がVDT作業と切り離しては考えられないようになっているからです。

オンライン会議や研修が眼精疲労を加速させる?

今年は多くの企業が在宅勤務やリモートワークへの切り替えを余儀なくされました。それと同時に急増したのがオンラインでの会議や研修です。リモートワークになってから急に眼が疲れるようになった、という人はオンライン会議や研修のやりすぎかもしれません。

オンライン会議や研修では、通常のパソコン作業と目の使い方が大きく異なります。
会議や研修中は基本的に話し手に視線を送ります。その方が内容も頭に入ってきますし、何より話し手にあなたの話を聞いていますよと伝えることができるからです。一方で通常のパソコン作業を思い起こしてみてください。一点に視線を送り続けることはなく、画面を見たり、キーボードを見たり、手元の資料を見たりと絶えず眼球を動かしていることに気がつくでしょう。

つまり、オンライン会議や研修は、長時間モニターを見続けることで眼精疲労を引き起こしやすい環境なのです。

目の疲れを癒そう

そうはいっても会議や研修を減らしたり、できるだけモニターをずっと凝視しないようにする、というのは現実問題として難しいでしょう。そこで目の疲れを感じた時には次のような方法で疲れを癒すようにしましょう。

①耳の中央を優しく引っ張る

目の疲れを耳で改善するとは少し不思議な話ですが、耳を引っ張ると頭蓋骨の周りの筋肉がほぐれて、頭蓋全体のバランスが整います。コツは視線を水平にして、耳のつけ根からソフトに引っ張ること。視線が偏った方向にあると、目の奥の筋肉がほぐれませんので、癒し効果が低下してしまいます。また、ギュッと強く引っ張る方法も気持ちいいかもしれませんが、それでは頭蓋骨全体のバランス調整が図れませんので注意してください。引っ張る時間は30秒程度でOKです

②視線を水平にしてキープする

上述の通り、視線が偏った状態では目の奥の筋肉が緊張します。視線が水平なときが一番自然な状態であり、実はこの視線を水平にするだけでも目の疲れを癒す効果があるのです。仕事ではノートパソコンよりデスクトップの方がパフォーマンスが向上する、と言われることがありますが、その一因としては目の高さに画面があることで、視線が水平に保たれるためです。リモートでノートパソコンを使っている方は、視線が水平になるよう環境整備することをオススメします。

③目を温める

目を温めることで副交感神経が優位になり、メラトニンが分泌されます。メラトニンは自然な眠りを誘う作用があり、睡眠ホルモンとも呼ばれています。さらには、抗酸化作用による新陳代謝を促したり、病気の予防や老化防止を期待できるなど、様々な効果を持つと言われています。ドラッグストアで市販のホットアイマスクを買う、または蒸しタオルを用意して目を温めてメラトニンの分泌を促しましょう。

厚生労働省の「VDTガイドライン」

最後に、厚生労働省が出している「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」をご紹介します。
このガイドラインは、1日に4時間以上パソコンを使用するオフィスワーカー向けにVTD作業で注意すべき事項が書かれています。適切な光量やディスプレイとの距離、さらには作業姿勢などが示されていますので、内容をチェックして日頃の仕事環境に活かしてみてください。

目の疲れを予防し、心身ともに健康的な状態でオンライン会議や研修に臨みましょう。

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