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読書マニアE氏の推薦ビジネス書

人生は20代で決まる

2019.09.17

仕事・結婚など人生を決定づける重要な出来事は20代で起こる

最近、20代の部下から飛び出すワードが初耳ばかりなことが多いE氏です。

さて、今回のタイトルでもある「人生は20代で決まる」ですが、
結構インパクトがありますよね。

なぜそんなことが言い切れるのか?
気になりますよね。

それでは早速、今回ご紹介する本の中身で確認していきましょう。

著者:メグ・ジェイ
訳:小西 敦子
出版社:早川書房 (2014年7月発売)

要約

●著名人や成功者の自伝には共通点がある
 一生を語るうえで欠かせない重要な経験や環境、
 出会いは20代に集中して発生していた

●30代は20代の延長ではない
 30~40代の人にカウンセリングを実施すると、過去の生き方を悔やむ人ばかり。
 人生は思うようにならない、こんなはずではなかったと気づき悲痛な叫びを上げている。
 20代にすべきことを多く残したままでいると、30代で巨大なプレッシャーがのしかかるだけでなく、
 結婚、転職、企業、家の購入など同時にはできない事柄も少なくない。

●20代は選択肢が多くあり過ぎるが故に迷う
 20代には無限の可能性がある、という言葉は裏を返せば、
 大海のど真ん中にいるような状態とも言える。
 広大で標識もなく、見渡す限りの海水。陸地はどこにも見えない。
 これではどこに進めば良いか分からず身動きが取れないのもまた20代の事実である。

●最初から天職と巡り合うことはない
 キャリアや人生はベルトコンベアに載って向こうからやってくるものではない。
 自分自身の足で歩きながら、独自の道を見つけていくしかない。
 自分のストーリーを何度も描き直すことは決して恥ずかしいことではなく、
 そうした過程で天職と思える仕事との出会いが生まれる。

●先延ばしにされる結婚
 いまの20代は結婚の苦い現実を知っているために結婚年齢が上がってきている。
 しかし、30歳になった途端にどこからともなく焦燥感が出てくるもの。
 仕事と同様に、良い結婚相手は心の準備ができた時に都度よく現れるものではない。
 愛や結婚について考えるのは、それらを現実に体験する前がふさわしい。

●脳と学習の関係性
 乳児期と同様に、20代は脳の新しい神経結合が起こり学習能力が高まる時期。
 20代以降も脳は柔軟性を持って発達するものの、20代が実質的な成長のラストスパート。
 新しいことをすばやく学べる20代で、色々なことにチャレンジをすべき。

E氏の私見

著者はTEDでプレゼンテーションを行い、大反響を呼びました。
2013年のプレゼンで最も素晴らしいアイデアと高い評価を得ました。
興味ある方は下記の動画を見てください。

人生が20代の行動や考え方によって全て決まる、
というのは少々言い過ぎに思えますが、少なくとも20代をどう生きたか、
何を見たか、考えたか、感じたかがその後の人生に大きな影響を与えることには賛同です。

著者のメッセージは「20代を無駄にするな」ということに尽きます。
未来が不透明で不安定で何をすれば良いか分からないとしても、
何かしらのアイデンティティ、価値観を身にまとうこと、
そして普段とは別の世界の人間とコミュニケーションを取ることを提案しています。

現代はVUCA(※)の時代。つまり正解がありません。
特に日本人は右に倣えの思想が強いので、流されるままに人生を生きている人が多くいます。
この傾向は新入社員など若い世代になればなるほど顕著で、
皆が横並びで誰も「出る杭」になる、なろうとする人がいないことからも明らかです。

※現代の経営環境や個人のキャリアを取り巻く状況を表現したキーワードで、次の4つの頭文字からできている。
 Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、 Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)

私なんかは『やらない後悔よりやって失敗』の方が人生楽しめるので、
面白そうだと思ったら、まずは何でも挑戦してみるようにしています。
もちろん手痛い失敗をしてしまったことも数知れずありますが、
必ずあとで笑って話せる日が来ます。

『人生は思った通りにはならない。行動した通りになる』
もし今何かに迷っている方がいましたら、ぜひこの言葉を胸に刻んで
一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
それで失敗したら、笑いながら反省するだけです。

20代でも30代でも60代でも、チャレンジは何歳からでもできる平等な権利。
自分の人生は自分でハンドリングしていきましょう!

今回は以上です。
それではまた次回お会いしましょう!

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