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あゝ人材教育!3分ななめ読み

これから企業が狙うべきは、繊細なダイバーシティ市場

2019.09.13

企業戦略における人材確保としてのダイバーシティ

企業戦略の1つの軸としてダイバーシティが注目を集めている昨今。企業が戦略の1つとしてダイバーシティを思考する多くの場合、シニア層や、精神的・身体的な障害を持っている方を労働者の一角として検討していのではないでしょうか。また、社会的責任(CSR)を負うプレッシャーとしてネガティブに捉えているのではないでしょうか。

少子高齢化に伴う人口減少が議論され久しい現代の日本はにおいて、ダイバーシティを働き手不足を補うという意味で解釈するのも1つです。現に中小企業をはじめとし働き手不足に頭を悩ませている企業は少なくはないでしょう。

確かに企業の社会的責任(CSR)、そして働き手不足を補うという面で、ダイバーシティは認知し労働者として考えていかねばならない人材の1つで、例えば、シニア層や精神的・身体的な障害を持っている方の起用や妊娠・出産をはじめとした女性のセカンドキャリアを支えるためのリモートワーク、などがそれに当たります。本来有用的な人材のポテンシャルを引き出し人的資源を保管するという意味で、ダイバーシティを考慮した企業戦略は1つの正しい解かもしれません。また推進していく必要がある戦略の1つでしょう。

企業戦略の新規マーケットとしてのダイバーシティ

先ほどは働き手としてダイバーシティを思考する企業が多い傾向にあるとお伝えしました。一方で、別の見方をすればダイバーシティは新規性のあるマーケットにもなりうるのです。というのもダイバーシティとして真っ先に上がるのがLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー)ではないでしょうか。LGBTをはじめとして、いわゆる社会的マイノリティとして認識されている人々がマーケットの一部を占めるということも事実だからです。一説によるとLGBTの市場規模は実に6兆円にも登ると言われています。

現代はLGBTとはじめ社会的マイノリティが言語化され可視化されたことで1つのマーケットととして現実味を帯びてきているのです。ダイバーシティという言葉で置き換えられる以前は、大衆としてしか認識されていなかった人々が表沙汰になることで、企業がマーケティングを行う上でのターゲット(消費者)として表面化したという訳です。つまり、企業戦略としてダイバーシティを思考する際には、企業が負うべきプレッシャーや人的資源の確保だけではなく、1つの6兆円規模のポテンシャルをもつマーケットととして捉えることもできるのです。

これまでの企業戦略 マーケティング

以前までのマーケティング活動は、今日のそれとは全く異なりました。当時は商品を作れば売れるという時代だったので、とにかく生産性が求められました。つまり、ダイバーシティは度外視です。しかし、現代のビジネスにおいてマーケティングを的確に行わずに商品開発を行なっている企業は少ないでしょう。高度経済成長期の大量生産・大量消費に代表されるようなマーケティングを行なっている企業は今となっては消費者のニーズに応えられず淘汰されていることでしょう。

例えば、1つの商品を作って消費者に販売する際に、端的なマーケティングしか行わずに男性的・女性的な商品では消費者に刺さる、つまりは売れる商品を作ることはできなくなっているのではないでしょうか。

これはある程度、物的に満たされた日本において、消費者の目が肥え本当に価値のある商品しか買わなくなったということです。さらにシェアリングエコノミーの台頭もあり、商品を購入する、すなわち保有する概念が薄れてきているとも言えます。保有するよりも合理的であれば商品をシェア、レンタルするのは合理的な消費者の選択として当然の結果です。その点を新た組み込んだ企業戦略を打ち出す必要があります。

現代の企業戦略 マーケティング

端的なマーケティング活動や企業戦略による商品開発・販売では売り上げを伸ばすことのは難しくなっている現代。

そんな現代において、マーケティング活動は以前にも増して市場やターゲットの細分化が進んでいます。例えば、男性・20代・経営者のキーワードでマーケティングを行うとしましょう。これは端的な例ですが、先述した例が男性的か女性的かの二択に対して、3つのキーワードを織り込むことで細分化が可能になっています。さらには、その商品にストーリー性があるか、ということも重要になってきます。

つまり、現代の消費者は大衆的な商品はもちろん購入に至りにくいですし、有用的なものに加えて心が動かされるようなストーリー性のある商品を購入する傾向にあるのです。

これからの企業戦略

先述した、人員確保のためにダイバーシティは労働人口の減少していく日本いおいてもちろん検討の余地のある事柄です。

一方で、新たに注目したいのが先ほどのLGBTをはじめとする、ダイバーシティによって明るみになった社会的マイノリティの存在です。

LGBTを例にすると、男性か、女性か。という二択で性別を語ることができなくなってきている現代において、その市場は実に繊細になりマーケティングが難しくなっていることも事実です。しかし、それらの市場は6兆円とされていますし、商品に限らず、その市場に刺さる企業戦略を取ることができれば企業にとって大きな原動力になる可能性があるのも事実なのです。つまり、企業が今後躍進していくためにもダイバーシティは1つの鍵になってくるのです。

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