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VUCA時代に効果的!OODAループとは?

2022.10.03

OODAループ(ウーダループ)とは、変化の激しい状況下で、効果的な業務の進め方として注目を浴びています。

VUCA時代においてビジネスシーンにおける有効的なフレームワークです。

OODAループとは

OODAループとは、アメリカ空軍の戦闘機パイロットだったジョン・ボイドが提唱した
意思決定と行動に関する理論です。

下記の4つのフェーズを高速でループ(繰り返す)させることで、迅速かつ臨機応変な行動をとるメソッドです。

Observe 見る(観察)

Orient  分かる(状況判断)

Decide  決める(意思決定)

Act    動く(実行)

Observe(見る)

状況や周囲を観察し、情報を得ることです。

ただ周囲を「見る」のではなく、じっくりと観察をし、変化にいち早く気づき、
情報を抜けもれなく正確に収集することが求められます。

 Orient(状況判断)

Observeから得られた変化や情報から、何をすべきか状況判断を下します。

このフェーズでは時間をかけてじっくり判断するのではなく、
経験や感覚から素早く成功につながる手段を考え、判断を下します。

Decide(意思決定)

Orientフェーズで下した判断を実行に移すか、どのような行動をするかを決めます。

Observeで得た情報や、Orientで下した判断が、状況の変化に対応しているのか確認をし、
最終的な意思決定を下します。

 Act(実行)

Decideで下した決定を実行に移します。

そして、実行後再びObserveのフェーズに戻り、次の目指すべき方向や目標に到達できるよう、
何度もOODAリープを続けていく必要があります。

OODAループの特徴

OODAループの特徴は、高速でループすることです。

実は我々人間は、日々の生活のなかでOODAループを回しています。

しかし、ただ単にOODAループを回しているのは、日常を送っているのと同じです。

4つのフェーズを高速で実行することで、早く意思決定をすることができ、
変化の激しい時代においても対応していくことが出来るのです。

OODAループの注意点

OODAループの注意点は、「誤った状況判断」です。

常にOODAループを高速で循環することから、誤った状況判断や意思決定をしてしまうことがあります。

このようなことが発生しないためには、目的や目標を明瞭にしておく必要があります。

そうすることで、そこに向かってまず何をすべきかが明確となり、状況判断や意思決定の制度が高まります。

また、「振り返りをする」ことも忘れてはいけません。

OODAループのフェーズには、振り返ることは含まれていません。

しかし、自分が行った判断やそれに伴う行動など、
様々なスキルを向上させるためには振り返りは欠かせない要素となります。

OODAループとは別に自ら振り返りタイムを設け、次のActへの改善策を考えることが重要です。

PDCAとの違い

業務改善のフレームワークとして有名なものの一つにPDCAというものがあります。

OODAループとPDCAサイクルはよく混同されがちですが、
両者を比べるとOODAループはサイクルのスピードが速いことが特長に挙げられます。

そのため、変化の激しい現代においては、PDCAよりOODAループの方が有効的だと言われています。

まとめ

近年注目を帯びているOODAループはサイクルが早く、VUCA時代では有効的です。

しかし、早いサイクルの分、抜け漏れや振り返り時間が設けられていないというデメリットもあります。

より効果的に、業務を的確に進めるためにOODAループを自分なりに工夫して活用することで、
円滑な業務遂行が実現するでしょう。

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