人間は注目されると、結果を出さなきゃと頑張ろうとします。
これは「期待に応えたい」「ダメな人だと思われたくない」という心理が働くためです。
この心理的効果を「ホーソン効果」と言います。
ホーソンはアメリカにある工場名が由来です。
ここで照明の明るさと生産性の関係性を調べる実験を行った結果、照明の明るさは影響がなく、
対象者が「自分たちは実験の対象者に選ばれ、注目や期待をされている」という意識が
芽生えたことにより生産性があがりました。
つまり、注目されている事実だけで、成果を上げようと力を発揮することがわかります。
ビジネスに活かすには
見守るということ
ホーソン効果は「人から注目されている」ということが重要です。
しかし、四六時中見られていると注目ではなく、監視になってしまいます。
適度な距離感を持って接することが大切です。
そのため、「あなたのことに注目している」ことを伝わるようにしなくてはいけません。
「直接伝えなくても、期待していることをわかってくれる」と思いこまず、言葉で伝えるようにしましょう。
アピールできる場を設ける
注目されるだけではなく、注目してもらうためのアピールできる場を設けるのも効果的です。
このような場を設けることによって、「自分の話しを聞いてくれる」「見てくれている」と実感することができ、さらに仕事に対するモチベーションを高めやすくなります。
この場では実績だけではなく、今後の目標についてなどでも話すことが良いとされています。
目標を明確にできるだけではなく、相手に期待をしていることを明確に伝えられる機会にもなるでしょう。
過度な期待は逆効果になる
ホーソン効果を発揮させようと意識しすぎてしまうと、知らない間に過度な期待を与えてしまい、
プレッシャーを感じてしまったり、「期待に応えられない」と自信喪失にもつながってしまいます。
中には注目を苦手とする人もいるため、まずは、対象に適切かどうかの判断をすることが重要です。
また、無意識のうちに期待のかけ方が対象者によって差がでてしまいがちです。
期待されている分、自分がどのようにみられているかに敏感です。
不公平感ができないように細心の注意を払う必要があります。
まとめ
注目や期待をされることで良い結果を生み出そうと生産性を上げる心理的現象がホーソン効果です。
ビジネスにおいてこの現象を効果的に活用するためには、
自分を見てくれていると感じさせることが重要となります。
しかし、過度な注目や期待を与えてしまうとプレッシャーになり、逆効果となってしまうので、
適切な距離を保ちながら、モチベーションの向上に努めていきましょう。
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