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プロ直伝!オンライン研修成功への道

Microsoft Teamsを実際に使って分かったこと

2020.05.25

急速なリモートワーク化により一躍有名になったZoomですが、セキュリティの脆弱性を指摘され、組織によっては使用を禁止されるケースも増えてきました。

そんな状況で大きく名を挙げたのが、Microsoft Teams(以下、Teams)ではなかろうかと思います。

Microsoft製ということもあり、ユーザーからの安心感・信頼度は非常に高く、オンライン研修においても、「Teams以外での実施を認めない」というお客様もいらっしゃいます。

そこで、本コラムでは、オンライン研修におけるTeams活用についてメリット・デメリットの2面から考察していきたいと思います。

なお、大前提としてTeamsは“Microsoft365(※注)”で提供されるアプリケーションの一つでありZoomのようなWEB会議に特化したサービスというよりは「WEB会議機能も兼ね備えたチャットツール」とご認識した方がよさそうです。

(※注)Microsoft365とはMicrosoftのOfficeソフト(WordやExcel、PowerPointなど)をサブスクリプション形式で提供するサービスのこと。

メリット

セキュリティ対策

Teamsを導入する最大のメリットとしてこの点が挙げられます。

Microsoftではセキュリティ対策における投資額は年間1000億円以上と言われていますが、これがどれだけすごい額かピンとくる方は少ないと思います。

プライスウォーターハウスクーパース(PwC)による調査によると、企業の情報セキュリティ投資額は、世界全体平均として年間4.2億円、日本企業の平均として年間2.1億円というデータが出ています。(実に日本企業の平均の約500倍‼)

参考:日本企業の情報セキュリティ投資額は世界平均の半分--PwC調査

政府機関との連携やAIを活用したセキュリティ対策機能を実装しており、世界最高峰のセキュリティレベルといっても過言ではありません。

同時接続できるアカウント数

Teamsでは無料版や有料版に関係なく250人まで同時接続が可能ですから、大規模なセミナーでも十分に対応が可能です。

ただし、一画面に表示できるのは9人まで。ですから受講者全員の表情を確認しながら、研修を進めることは難しいでしょう。

参考:Microsoft、Teamsのビデオ通話で3×3の9人表示が可能に

費用

冒頭でTeamsMicrosoft365サービス内の一つであるとご紹介しましたが、実は無料版のTeams(単体アプリケーション)も存在します。

無料版Teamsでは使用時間の制限がないため、追加費用をかけずに使用することが可能ですが、Zoomでは基本機能として搭載されていた”会議スケジュール機能”が無料版のTeamsには搭載されていないことから、「会議URLを生成し、受講者へ事前共有する」という操作が若干煩雑になります。

※以下サイトが分かりやすく説明してくれていますので、ぜひご覧ください。

参考:無償版 Microsoft Teams の Web 会議に Teams アカウントを持たないユーザーを招待する方法

もちろん、あなたの組織が既にMicrosoft365を導入済みであれば、全ての機能が使用可能ですのでご安心を。

デメリット

機能性

Teamsには、グループワーク演習時に重宝される、ブレイクアウトセッション機能が存在しません。

ただし、少し手間はかかるのですが、再現自体は可能です。

Teamsにはチームとチャネルという概念が存在しており、組織内のコミュニケーションツールとしてTeamsを使用する場合、チームは部署ごとに、チャネルは部署内のプロジェクトやトピックごとに作成するなど、コミュニケーションを単位ごとに使い分けることが可能です。

これを上手く活用し、チームに研修受講者全員を参加させておき、チャネル内に①研修のメイン教室、②グループワーク専用サブ教室(@グループ数分)というように、設定さえすれば再現ができます。

留意点としては、Zoomとは違い受講者自身が手動で、②グループワーク専用サブ教室に移動しなければならないため、運営側より事前アナウンスをしっかりと行う必要があります。

参考:How to Create Breakout Rooms in Microsoft Teams (英語)

また、そのほかの機能として、ホワイトボードは無料版でも使用可能ですが、レコーディングは有料版機能となりますので、ご注意を。

操作難易度

これまでに紹介した会議URLの生成・共有(無料版)やブレイクアウトセッションの再現など、研修運営において操作が複雑になる場合があります。

また、Teamsはシンプルなデザインとなっているものの、コミュニケーションツールとしての機能が豊富なために「どの機能がどこにあるのか」と少し分かりづらいことから、感覚で操作できるとは言い難いです。

安定性(音声)

他のWEB会議システムと比べ、音声ノイズが大きいと感じます。

筆者のマイク機能による影響も少なからずあるとは思いますが、少なくとも同環境下において他では聞こえてこなかったノイズが聞こえました。

ただ、このような現象は多くのユーザーから改善要望が挙がっており、Microsoftでは現在、ノイズ除去に向けて機能強化を進めているとのことです。

参考:ビデオ会議Teamsにノイズ除去機能、犬の吠え声の無音化に対応

考察

圧倒的なセキュリティレベルの高さから、Teamsの導入リスクはかなり低いと言えるのではないでしょうか。ただし、先述のとおり、TeamsはWEB会議に特化したアプリケーションではない点を理解することが求められます。

従って、操作性や機能性ではZoomよりも劣っていることからもオンライン研修で使用することを目的とした場合、敢えてTeamsを選択(導入)することは推奨しません。

既にMicrosoft365を導入している組織や、セキリュティを最重要視される場合においては、検討されても良いかと思いますが。

最後に余談ですが、現在Microsoft社ではコロナウイルスの発生に伴いMicrosoft365(Teamsを含む全てのアプリケーション)の使用が、半年間無料で試せるキャンペーンを実施しておりますので、気になる方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

参考:Office 365 E1 試用版を管理する

 

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