新型コロナウィルスの影響下、リモートワーク等を継続している企業も多くあるでしょう。それぞれの場所で各々業務にあたっている状況の中、1人で漠然とした不安を抱えたり、自分のキャリアを見つめなおしたり…そのような方も多いのではないでしょうか。
イレギュラーな状況下におかれても、「自分の強み」「自分らしさ」という自分の軸を認識し、自信をもって行動できるようになれば、自己肯定感を高められます。そのヒントとなるフレームワークをご紹介します。
「マンダラート」とは
1987年に今泉浩晃氏(ヒロ・アートディレクションズ株式会社代表取締役)によって考案された発想法のフレームワークです。拡散思考をする時に、自由な発想をたくさんできる使いやすい手法として多く用いられています。
まず、3×3の9マスを書き、その中心のマスにテーマを書き込み、周りのマスにはそれに関連する事柄を埋めていきます。
次に周りの8マスの項目を中心においた3×3のマスに転記し、同様に関連する事柄を埋めていきます。
これを反復することにより、発想を深めていく手法です。自由なアイデア出しに有益なフレームワークのため、問題解決手法や目標設定シートとしても広く浸透しています。
「自分の強みや特徴」をみつけるマンダラート
下図は「自分の強みや特徴」をテーマにしたマンダラートの一例です。「自分らしさ」という自分の軸を改めて認識する為に、自由に発想したものです。
自信を無くしかけている時には、仕事や社会活動のことにとらわれずに“自分を構成する要素”をあげて行ってみましょう。趣味や興味関心事も含めてです。
このマンダラートを作成した本人の感想です。
・コロナ禍の在宅ワークで不調を感じたことが多くあったが、「人の話を聞く」「旅が好き」という私の特徴からも自粛期間は自分にストレスがかかる状態だから仕方なかったのだと考え直すことができた
・在宅ワークのテレビ会議上では、「恥ずかしがりや」という自分の特徴から尻込みしてしまうこともあったが、「成果を出したい」「役に立ちたい」という私の思考から発言する機会を増やすことができた
・コロナ禍で同じく不安があると言っていた職場の同僚と話をする時間を取っていたのは、「話を聞く」「人の役に立ちたい」という自分の特徴そのものだと思った
・好きなことに対する行動力を仕事上でも発揮できるようになりたいと思った
・苦手意識がある項目に対して、克服したいと思う気持ちがあることも再認識させられた
普段、漠然と「自分はこういうタイプである」と理解をしているつもりでも、このマンダラートのフレームを使って自己分析を行ってみることで、「自分らしさ」に新たな気づきが生まれます。
手書きでも手軽に実施できますが、上記の図の通りexcelファイルにて9×9マスを作ればPC上でも簡単に作成できます。
また、2020年度の新入社員は予定していた研修ができていなかったり、通常業務に携われていなかったりと不安を多く抱えている方も多いです。新人・若手社員を職場に抱える方は、オンライン勉強会でも実施可能なので是非取り入れてみてはいかがでしょうか。
(参考)大谷翔平選手が作成した「目標設定」のマンダラート
前述のように、マンダラートは目標設定シートとしても活用できます。
メジャーリーガー大谷翔平選手が、花巻東高校1年生の時に監督の佐々木洋氏が作成を勧めたマンダラートはとても有名です。
※出典:NEWS PICKS “大谷を怪物にした花巻東高校の「目標達成用紙」”
大谷翔平選手は野球での日米での大活躍はもちろんのこと、その人間力も高く評価されています。その源泉が、上記のマンダラートにも表されていると思いませんか。
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