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あゝ人材教育!3分ななめ読み

コロナ禍での人材育成、短時間研修のススメ

2020.06.26

新型コロナウイルス感染症に対する有効な治療薬やワクチンの実用化までには、数カ月から1年程度の時間がかかる と予想されています。今後もしばらく続くウィズコロナ期間に活きる人材育成方法について考えてみましょう。

ウィズコロナ期間の研修はオンラインが標準に

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐには、3密回避が欠かせません。人材育成の領域でも、感染防止のため、「オンライン」研修、あるいは集合研修でも分散化やソーシャルディスタンスを確保する配慮が必要です。

コロナ禍において、多くの企業では2020年の新入社員研修がオンラインで行われました。

こうした状況下の人材育成では、オンライン研修が標準になると見込まれます。

人材育成は複数の方法を組み合わせて効果を出す

そもそも、人材育成は企業内の制度や人事戦略に基づいて実施される「広義の人材育成」と、人材育成の導入方法で分類できる「狭義の人材育成」の2つに分けられます。

狭義の人材育成は、実施方法の違いによって、自己啓発、OJT、Off-JTといった方法に分類されます。

業務で必要になる知識や能力の大半はOJTで身に付けることができます。とはいうものの、OJTは知識が体系化しておらず、汎用性がない場合も多くあります。このような欠点を補完するのが自己啓発とOff-JTです 。

人材育成はどれか一つの方法を実践すれば完結するものではなく、それぞれの方法の特徴や各自の能力、職種、職場環境などに適した形で組み合わせてこそ成果が出るものです。

ウィズコロナ期間を知識や情報のインプットに有効活用

3密を避ける必要があるウィズコロナ環境においては、通常業務にも制約があるため、OJTを従来通りに実施できるかは疑問が残ります。

そこで、現在の環境に適した形で、自己啓発やOff-JTでインプットを充実させて、本格的なOJTや現場でのアウトプットにつなげていくことを考えるべきでしょう。

ウィズコロナ期間におけるインプット効果の高い人材育成方法①―自己啓発

自己啓発は、自分のキャリアパスにあわせて、必要な知識やスキルを自主的に学んで、業務を効率的に行うためのスキルを学ぶ、あるいは自分の能力を開発する ことです。さまざまな講習の受講、勉強会やセミナーへの参加、もしくは関連書籍を読んだりすることが、これに相当します。

自己啓発は個人レベルでの学びが主体であり、これまでも通信講座やオンライン講座のような形式での学習が普及していました。

コロナ禍といえども、将来の「ありたい自分像」がはっきりしていれば、おのずと獲得すべき知識やスキルが見えてきます 。テレワークや飲み会自粛などによって生まれた新たな隙間時間は、自己啓発に充てるのに最適な時間でしょう。

ウィズコロナ環境でインプット効果の高い人材育成方法②―Off-JTのオンライン研修

Off-JTは、汎用性のある業界知識やビジネスの常識または原理原則を体形的に学ぶインプットの場です。新入社員研修や管理職研修、職種別に行われるスキルアップ研修などの種類があり、研修、グループワーク、e-ラーニングなど、さまざまな形式 で実施されます。

緊急事態宣言発令中にテレワークやオンライン研修、オンライン会議、あるいはオンラインセミナーが一気に広まった影響で、今後はオンラインによる研修や学習機会が増えることが予想されます。

研修のオンライン化最大のメリットは、ビジネスパーソンが取り組みやすい短時間研修や短時間学習との相性がよいことです。

オンライン研修(学習)には、PCがあればどこでも受講できる、コストの削減、さらに一切の無駄をそぎ落としたコンテンツを提供することができるという基本的な特徴があります。

オンライン研修には、動画配信が主体のオンデマンド講義(e-ラーニング)と、ライブ映像による双方向講義があり、それぞれ以下の特徴が挙げられます。

【オンデマンド講義の場合】
・個人の習熟度やライフスタイルに合わせて進められる
・インプット型の学習に最適
・コンテンツが均質
・隙間時間を活用して受講できる

【双方向講義の場合】
・リアルタイムで質疑応答ができる
・集合研修同様に参加者同士のディスカッションやグループワークも可能
・意見を発言しやすい

オンデマンドと双方向では、それぞれがもつ強みは異なります。

「知識習得を最優先」とするならオンデマンド、「発言などのアウトプットによって、自己の知識の不足を認識する」なら双方向 など、研修の目的やコンテンツに応じて最適な方法を使い分けることができれば、その効果をより高めることができます。

「インプット→アウトプット」のサイクルで知識の定着を

短時間研修を可能にするオンライン研修の普及は、コロナ禍の副産物といえるかもしれません。自己啓発やオンライン研修のように、業務時間外に短時間かつ効率的に学ぶことができる学習方法は、日常業務の中で成果を求められるビジネスパーソンにとって大きな魅力でもあります。

こうしたウィズコロナ期間の研修・学習効果を最大化するには、知識をインプットしたら、折を見て現場で実践するなど、何らかの形で必ずアウトプットすることが肝要です。

 

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