研修実施にあたり多い要望の一つに
お客様からのご要望でよく耳にする一つに
「研修テーマにおける講師自身の体験談や事例を多く話してほしい」
というものがあります。
確かに、私自身も機会があればセミナーなどには
積極的に参加していますが、話し手の体験談などは特に印象に残ります。
実際に、ただ事実や数字を並べるよりも
ストーリーがあることで最大22倍も人の記憶に残りやすくなる、
という実験結果もあるそうです。
(https://womensleadership.stanford.edu/stories)
とはいえ、そういった体験談や事例でも
強く印象に残るものと、そうでもないものに分かれます。
その差は何なのでしょうか?
ストーリーテリング
より相手の印象に残すための話し方のスキルとして
ストーリーテリングというものがあります。
ストーリーテリングとは
「伝えたい思いやコンセプトを、それを想起させる印象的な体験談や
エピソードなどの“物語”を引用することによって、聞き手に強く印象付ける手法のこと」
(日本の人事部 「人事労務用語辞典」 参照)
上記の意味を見ると、少しイメージが湧きづらいかと思いますが、
要するに、相手に強く印象を残すためには、聞き手側にその状況を
どれだけ詳細にイメージさせられるかということです。
通称『ビリギャル』として話題となった書籍を例に考えてみましょう。
以下、2つの例を見たときにどちらが印象に残りますか?
<A>
『慶應大学に合格した話』
<B>
『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』
いかがでしたでしょうか。
おそらく<B>のほうが、皆さんの印象に強く残ったのではないでしょうか。
ここまでお読みいただいた方なら、
もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、
自分の話を相手の印象に残すためには、
どれだけ相手に「感情移入」させるかがポイントなのです。
そこで相手に話を伝える際に、より感情移入をさせやすくする
テクニックをいくつか紹介します。
ストーリーテリングのテクニック
①5W1H
できるだけ相手に詳細にイメージしてもらうために
「いつ、どこで、だれが、何をして・言って、どうなったか」などを
可能な限り伝えるのがポイントです。
②モノマネ
登場人物のセリフなどのシーンでは、
その人を演じ、まるで本人がしゃべっているかのように
もしくは今までとは違う話し方にすると、よりリアルさが増します。
③問いかけ
話し手が一方的に話すのではなく、聞き手側にも
「こんな時、皆様だったらどうですか?」のように問いかけ、
考えてもらうことで、話に引き込みやすくなります。
まとめ
ストーリーテリングの実践にあたっては、話の構成の準備はもちろん
プレゼンテーションでいう「デリバリースキル」が非常に重要になってきます。
ぜひ、入念な準備をして相手の印象に残る話し方を実践してみてください!
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