2019.11.18

研修コンテンツの作成

あゝ人材教育!3分ななめ読み

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注意しなければならないこと

さて、研修準備というと
今回のテーマである「研修コンテンツの作成」を
イメージされる方が多いのではないのでしょうか。

ただ、その研修コンテンツを決める際に
多くの方が陥りがちなケースを最初に紹介しておきます。

①研修テーマからイメージされる一般的な内容にしてしまう

例えば、「新人研修ならビジネスマナー・ビジネスマインド」や
「ロジカルシンキング研修ならフレームワーク」など、
「○○なら□□だろう」とイメージしやすい内容があったとしても
本当に今回の研修目的および受講者に沿った内容なのか、ということを
十分に吟味する必要があります。

②以前のコンテンツをベースにしてしまう

同様テーマの研修を過去にも行ったことがある場合、
過去のものを参考に継ぎはぎで研修内容を作成してしまうことも多いです。
変わらない部分ももちろんあるでしょうが、上記ケースと同様、
今回の研修目的および受講者に沿った内容なのか、ということを再考する必要があります。

研修コンテンツ作成に取り掛かる前に
ニーズ分析や受講者の分析、研修の目的設定を
行う必要があることがわかりますね。

研修コンテンツの取捨選択 

前項の最後に述べたように、「思い込み」や「先入観」を排除し
・今回の研修目的および受講者に沿った内容は何か?
・どんな内容を入れたいか?
などを、まずは拡散的思考で自由に考えていきます。
その後、それらを収束的思考で取捨選択するというプロセスが重要です。

その重要なプロセスである「コンテンツの取捨選択」において
意識すべき判断基準がいくつかあります。

①コンテンツの優先順位

研修において、「あれもこれも学ばせたい、だってすべて大事だから!」
その気持ち、私もよくわかります() 

ただ、情報量が多ければ多いほど良いというわけではないのです。
なぜなら、「伝える」と「伝わる」は違うからです。
要するに、時間内で「伝えきったぞ~!」と教える側が思っていても
受講者側がしっかりと学べているとは限らないということです。

そのためにも、以下のようにコンテンツの中で優先順位をつけるとよいでしょう。

重要項目(レベル3:研修内で主に扱う)
→研修後の職場実践において、必須となるもの

補足(レベル2:必要に応じて参照にしてもらう)
→コンテンツ(レベル3)の学習において、知っておくと良いもの
→研修後の職場実践において、必須ではないが、困ったときに参照できると良いもの

参考(レベル1:研修内では一切取り扱わないが、より追究したい人へ)
→参考文献やウェブサイトなどの情報源、+α 

②対面である必要性 

集合研修である以上は、その場でしかできない体験や経験、
また、講師やほかの受講者との対話を通して学ぶ必要・意義があるか、
ということを考える必要があります。

詳しくはこちらもご覧ください!

→「インストラクショナルデザインと集合研修

③研修目的とのつながり

最後に、
「ここまで絞ってきたコンテンツを学べば、研修の目的は達成できるのか?」
と考えてみてください。

もし、「まだ足りないかも」ということであれば、再検討の必要があります。
もう一度、拡散型思考でアイデアを自由に出してもいいかもしれませんね。

まとめ 

研修コンテンツを作成する際には、
これまでの思い込みや先入観などは一切捨て、
「今回の研修の目的」と常に睨めっこしながら、
より効果的でインパクトの大きい研修コンテンツを作成しましょう!

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