多様性を求める現代に必要となる「ヒューマンスキル」を向上させるためには?
2023.05.24
ツイート研修を行うにあたって、テーマのカテゴリ分けされるスキルとして、「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」、「テクニカルスキル(業務遂行能力)」、「ヒューマンスキル(対人関係能力)」の3つに大きく分けることができます。
もちろんどのスキルも身に着けておく必要があり、日々の業務を効率よく行うためにも必須のスキルとなります。
今回はその中の1つである「ヒューマンスキル(対人関係能力)」について理解を深めていきます。
ヒューマンスキルとは
「ヒューマンスキル(対人関係能力)」とは、社員同士のコミュニケーションや関係性の構築、リーダーシップや協働能力など、対人関係の量力や資質のことを指しています。
テクニカルスキル(専門的な知識や技術)とは異なり、ヒューマンスキルは個人が持つ人間的な特徴や社会的な能力に焦点を当てています。
ヒューマンスキルが注目される理由
近年、企業内の社員は多様な背景を持つことが一般的となり、働き方の多様化も進んでいます。そのため、ヒューマンスキルが重要視されます。
まず、異なる背景を持つ社員が存在するため、適切なコミュニケーションが求められます。異なる文化、言語、価値観を持つ社員が協力して業務を遂行するには、相手の意図を理解し、適切な対応をすることが必要です。
また、ビジネスのグローバル化や競争の激化により、企業は多様性への対応が求められています。そのため、尚更異なる文化や背景を持つ方とのコミュニケーションや協力が不可欠です。
さらに、近年はリモートワークや分散型の働き方が主流となっています。このような環境では、オンライン上でのコミュニケーションが主要な手段のため、相手の非言語的なサインを読み取ることや、テクノロジーを活用した円滑なコミュニケーション能力が求められます。
ヒューマンスキルの構成要素8つ
ネゴシエーション
ネゴシエーション能力は、自分と相手が合意できる妥協点を見つけ出し、交渉するスキルのことです。具体的な例としては、営業や商談の場面で、相手の立場や要望に理解を示し、柔軟に調整する能力が求められます。
ヒアリング
ヒアリングスキルにおいては、相手の話に真摯に耳を傾け、共感や理解を示すことが重要です。そのため、相手がリラックスできるような表情や態度を意識し、傾聴する姿勢を持つことが求められます。
リーダーシップ
リーダーシップにおいては、組織の目標達成に向けてメンバーを統率し、成果を上げるために、リーダーとしての責任感を持ち、周囲からの信頼を得ることが非常に重要です。
個々のメンバーのモチベーションを高めながら、方向性を示し、全体を結束させていくことが求められます。
コミュニケーション
コミュニケーションスキルを向上させるためには、相手に対して価値観や意見を押しつけない配慮深い話し方が重要です。
相手の立場を考慮しながら会話を進めることで、職場での信頼関係を築くことが容易になります。
ファシリテーション
ファシリテーションとは、会議や話し合いにおいて方向性をまとめたり、場の雰囲気を整えたりする役割のことを指します。
ファシリテーションを行うことで、円滑なコミュニケーションと効果的な意思決定が促進され、会議や話し合いの進行がスムーズになるという利点があります。
コーチング
コーチングは、部下に気づきを促しながら目標達成に向けて行動を促す手法です。
上司の役割は、部下に対して単に指示を出すだけではなく、質問を投げかけることで部下が自発的に行動できるようにサポートすることです。
プレゼンテーション
自分の意見や説明を相手にわかりやすく伝えるためには、プレゼンテーションのスキルが不可欠です。
会議などの場でプレゼンテーションを行う際には、図や表、写真などを効果的に使用しながら、相手に対して明確でわかりやすい形で情報を伝える工夫が求められます。
向上心
仕事のスキルを向上させるためには、目標を設定し、それを達成するための努力を継続できる向上心が不可欠です。
向上心を持つことは、自身の成長だけでなく、組織や部署全体の成長にも貢献することにつながります。
まとめ
ヒューマンスキルは、個人の社会的な能力や人間関係の構築、チームの効果的な運営などに直接影響を与えます。組織内でのコラボレーションやリーダーシップ、顧客やパートナーとの関係構築など、様々な場面で必要とされます。
また、ヒューマンスキルを磨くことは、個人の成長や成功にも繋がる重要な要素でもあります。
以前に紹介した「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」、「テクニカルスキル(業務遂行能力)」と併せて身に着けていきましょう。