研修を行うにあたり、テーマのカテゴリ分けされるスキルとして、「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」、「テクニカルスキル(業務遂行能力)」、「ヒューマンスキル(対人関係能力)」の3つに大きく分けることができます。
どのスキルも身に着けておく必要があり、日々の業務を効率よく行うためにも必須のスキルとなります。
今回はその中の1つである「テクニカルスキル(業務遂行能力)」について理解を深めていきます。
テクニカルスキルとは
「テクニカルスキル(業務遂行能力)」とは、業務を効率的に行うために必要なスキルのことで、業務の遂行に直結するスキルであるため、仕事の成果を上げるために必要不可欠です。特に若手層に必要なスキルと言われています。
テクニカルスキルの種類
テクニカルスキルには大きく分けて3つに分類分けされています。
汎用スキル
汎用スキルとは特定の組織や部署に限らず、様々な環境下で活用することが可能なテクニカルスキルのことです。
例えば、「ビジネスマナー」や「ロジカルライティング・シンキング」、「コミュニケーション能力」など、新入社員研修で学ぶ内容は汎用スキルに当てはまります。
専門スキル
専門性スキルは、特定の部署や現場の全員が身に着けるべきスキルを指します。
例えば、システムエンジニア職ではプログラミング能力やシステム設計スキルなど、汎用スキルと比べてより限られた業種や職種で求められるため、研修や教育の重要性が高くなる傾向があります。
特化スキル
特化スキルとは同じ部署や職場の中でもさらに高度な業務を担当する場合に求められる、いわゆる「職人技」のようなスキルのことです。誰でも持っているスキルではないため、希少性の高い人材として扱われるのが特徴です。
例えば上記のシステムエンジニア職であれば、特定のプログラミング言語に対する知識・経験が深い方が特化スキルを持っていると言われています。
テクニカルスキルを高めるメリット
業績の向上
社員一人ひとりのテクニカルスキルが向上するにつれて業務が以前よりも円滑に進められるようになるということです。また、品質の向上も見込むことができます。そのため、製品やサービスの品質が向上し、顧客満足度が向上することが期待でき、業績を向上させることができるでしょう。
組織のイメージ向上
高いテクニカルスキルを持つ社員が多い組織では、外部からの評価が高くなる傾向があり、組織のイメージ向上にもつながります。そのため、優秀な人材を集めやすくなり、競争力を高めることができます。
テクニカルスキルを高めるデメリット
一方でこのようなデメリットも発生していまいます。
スキルに偏りがでてしまう
テクニカルスキルの向上は業績や品質の向上につながりますが、そのために必要なヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルも合わせて向上させなくては上手くいきません。
テクニカルスキルのみでは知識は十分あるのにも関わらず、他者とのコミュニケーションが上手くとれず、スムーズに連携がとれなかったりトラブルが発生してしまう可能性が出てきます。そのため、他のスキルも合わせて向上させていく必要があります。
テクニカルスキルに限らず、一つに偏りすぎないよう、様々なスキルを合わせて向上・習得していくことが重要となります。
まとめ
テクニカルスキルは円滑に業務を遂行する上でどのような業種職種でも重要なスキルになります。日々の業務の中でどのようなテクニカルスキルが活かせるか、またそのスキルを活かすためには合わせてどのようなヒューマンスキル、コンセプチュアルスキルを向上させるべきか一緒に考えてみてはいかがでしょうか。
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