2023.05.11

問題解決や創造性を高める「コンセプチュアルスキル」の必要性

教育・研修担当者のためのカンペ集

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研修を行うにあたって、テーマのカテゴリ分けされるスキルとして、「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」、「テクニカルスキル(業務遂行能力)」、「ヒューマンスキル(対人関係能力)」の3つに大きく分けることができます。

もちろんどのスキルも身に着けておく必要があり、日々の業務を効率よく行うためにも必須のスキルとなります。今回はその中の1つである「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」について理解を深めていきます。

 

コンセプチュアルスキルとは

「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」とは、抽象的な概念を理解し、問題を解決するために必要なスキルのことを指しています。

つまり、物事を考え、理解し、概念化する能力を意味しています。

コンセプチュアルスキルを身に着けることにより、複雑な問題や概念に対しても、独自の考えを持ち、論理的かつ創造的な解決策を見出すことができるようになります。

例えば、コンセプチュアルスキルを習得した人は、あるテーマについて深く考え、関連する概念を分析し、それらを結びつけて新たなアイデアを生み出すことができるようになります。

特にこのスキルは、問題解決や創造性を必要とする職場で重要視され、キャリアの成功につながるとも言われており、身に着けたいスキルの一つです。

 

コンセプチュアルスキルが注目される理由

コンセプチュアルスキルが注目されるようになったきっかけとして、現代社会の複雑化と高度化により、問題解決や意思決定に必要なスキルが変化したことが挙げられます。

従来の社会では、ルーティンワークが主流であり、単純作業をこなす能力が求められていました。しかし、現代社会では、情報化やグローバル化に伴い、問題解決や意思決定に必要なスキルが変化し、高度化したものが求められるようになってきています。

例えば、新しい商品の開発やビジネス戦略の策定、社会問題の解決には、多角的な視点や総合的な判断力が必要であり、それらを実現するためには、コンセプチュアルスキルが求められるようになっています。

また、AIや機械学習の進化によって、単純なルーティンワークが自動化されるようにもなってきました。そのため、人間が行う作業は、より複雑なものが増える傾向にあります。

そういった部分からもコンセプチュアルスキルの必要性が高まってきたことが考えられます。

 

コンセプチュアルスキルを高める方法

コンセプチュアルスキルを高める方法として以下の方法があります。

1.問題解決能力の向上

・問題解決の基本的なフレームワークや手法の習得

・問題を分析し、問題の本質を見極めるためのトレーニング

・チームでの問題解決のためのコミュニケーション技術の習得

2.総合的な判断力の向上

・複数の視点から物事を見るための視野を広げるトレーニング

・情報収集と整理のスキルを身につけるトレーニング

・経験や知識からのパターン認識を高めるトレーニング

3.創造性の向上

・アイデアを生み出すためのトレーニング

・アイデアを発展させるための技術や手法の習得

・クリエイティブな思考力を養うトレーニング

4.リーダーシップ能力の向上

・チームをまとめるためのリーダーシップスキルの習得

・チームメンバーとのコミュニケーション技術のトレーニング

・チームビルディングのための技術の習得

 

上記のような内容を組み合わせた研修を行うことで、社員のスキルアップが見込めます。

また、実践的な問題解決演習やチームビルディングプログラムなども組み込むことで、より実践的なスキルを身につけることができ、組織全体の底上げも可能でしょう。

 

コンセプチュアルスキルを向上させ、本質を見抜き、適切な判断を下せる能力を身につけましょう。

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