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一般化の罠にはまらないための思考法

2023.11.14

一般化とは何か

みなさんは、何かを判断したり、意思決定したりするときに、
どのような基準や情報を頼りにしていますか?

「前にやったときはこうやって成功した」
「あの人がこうするといいよって言っていた」
「ググったら書いてあった」

など、私たちは日々いろいろな体験や情報を参考にして、
自分の行動や考えを決めているものです。

例えば初対面の人と出会ったとき、過去の経験から相手が
どんな人物なのかを予測しようとするのもそうです。
こうした思考パターンを一般化と呼びます。

一般化には思考時間を短縮し、効率よく物事を判断できるメリットがある反面、
私たちを誤った結論に導いてしまうデメリットもあります。

一般化バイアスの罠

一般化にはいくつかのバイアスが存在します。

ステレオタイプのバイアス

私たちは無意識のうちに、特定の人々やグループに対して固定観念や思い込みを持ちがちです。
例えば、「z世代は最新のITツールに慣れ親しんでいる」というようなイメージがありますが、
これは全ての若者に当てはまるわけではありません。
ステレオタイプに基づく一般化は、個々の人の個別性や多様性を見落とす可能性があります。

過去の経験に基づくバイアス

私たちは過去の経験から学び、新たな状況や人物を判断しようとします。
例えば、あるお店でおいしいハンバーガーを食べたことがあるから、
同じチェーン店のハンバーガーもおいしいと思いがちです。
しかし、それは必ずしも正しいわけではありませんよね。
別の店舗のハンバーガーは味やクオリティが異なることもしばしば。

限られた情報に基づくバイアス

情報の制約やアクセスの制限によって、限られた情報から一般的な結論を
導こうとする傾向も一般化バイアスの一つです。
例えば、テレビやSNSでよく見かける意見に影響を受けて、
それが全体の意見だと思い込むことがあります。
ただ、これは特定の情報源に偏り、全体の意見や多様性を見逃す可能性があります。

一般化の罠にはまらない思考法

一般化の罠にはまらないためには、次のような思考法を活用することが重要です。

個別の要素に注目する

一般化する前に、個別の要素や違いに注意を払いましょう。
全ての人や状況が同じではないことを認識し、個々の特徴を見極めることが大切です。

多様な情報源を参考にする

特定の情報源に偏らず、多様な情報源を参考にしましょう。
異なる視点や意見を取り入れることで、より広い視野で物事を考えることができます。

新しい経験を積む

過去の経験だけにとらわれず、新しい経験を積むことも大切です。
常にオープンな姿勢を持ることを意識して、フラットな視点から考えてみることです。

まとめ

一般化は私たちの思考を効率化するための手段ですが、
一般化の罠にはまってしまうと誤った結論を導いてしまうことがあります。
ステレオタイプや過去の経験、限られた情報に基づく一般化バイアスには気を付けましょう。

個別の要素に注目し、多様な情報源を参考にしながら、
自己の偏見に気づきながら考えることで、より客観的な判断を下すことができます。
新しい経験を積み重ね、柔軟な思考を持つなどの対策を行うことで、
一般化の罠にはまらずにより良い判断をすることができるでしょう。

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