読書会の魅力って何?
そもそも読書会とは何か。どのように行われているのか。
まだ参加されたことがない方には、イメージがつきにくいかもしれませんね。
世間一般で最も多く開催されている読書会の多くは、
ファシリテーターと呼ばれる司会役が司会進行を取り仕切り、
参加者同士で本の感想や意見を共有していくスタイルです。
会社でも業務内容や特記事項を連絡・共有するミーティングがあったりするかと思いますが、
それに近いイメージです。さらに正確を期すならば、勉強会と言った方が良いでしょう。
本が好き、読書が好きといった人たちが基本的には集まるので、
大抵の読書会は1時間以上、長ければ3時間のものもあります。
ただ実際に参加してみると思いのほか、時間が早く過ぎていきます。
それだけ夢中になってしまうのが読書会の魅力でもあります。
読書会の何がそこまで人を魅了するのか?
色々な答えがあるでしょうが、そこには一人でする読書とは、また違った魅力や価値があるからです。
例えば他者に自分が読んで感じたことを言葉にして伝えるという行為を通じて、
自分の思考を咀嚼して内在化していく、つまりは血肉にするのも一つの楽しみ方でしょう。
あるいは他者の発表を聴いて自分にはない新たな着想を得る、自分の領域からはみ出るために参加する、
という楽しみ方もあります。
だから読書会に絶対的な決まった楽しみ方はなく、
その場、その時間を共に共有していること、それ自体に既に価値があるのです。
要するに読書会は、とても楽しく価値ある会なのだということですね。
いかがでしょうか。読書会に少し興味が湧いてきましたか?
今回はそんな読書会にまつわる書籍を紹介します。
著者:山本 多津也
出版社:幻冬舎新書(2019年9月発売)
要約
◆読書会には二つの種類がある
課題本型…事前に指定された書籍を参加者同士が読み、感想をシェアする
紹介型…参加者がそれぞれ自分のオススメ本を持ち寄り、内容をシェアする
◆課題本型のメリット
自分に最適化された情報(得意領域分野)の外に出ることができる
理解が及ばなかったところを参加者同士で補填し合うことができる
◆読書会では自分の考えを客観視できる
参加者同士で話をしていると「この人はどうしてこう思うのか?」と相手のことを考える
己の立場から離れて物事を考える姿勢が身について、自分の思考のクセがなくなる
◆グレーに留まる力を養える
読書会では白黒をつける必要がない
中間地点のグレーに自分を留め置く曖昧さを受け入れるバランス感覚が身につく
◆弱いつながりで新しい自分に出会う
読書会の参加者があなたのことを深く知らないが故に
自分でも知らない自分を見つけてくれる可能性がある
◆ヒエラルキーを作らない
主催者もファシリテーターも運営サポーターも、みなが参加者と同じ立場
縦の関係ができてしまうと、新しい人が入ってこれない
◆参加者を囲い込まない
軽い気持ちで参加しようと思った人を囲い込もうとすれば二度とリピートはない
出入りのハードルを極力下げることがコミュニティを長く維持するコツ
E氏の私見
コロナの影響によって大きく変わったのがイベントやセミナーの参加率です。
これまでは会場までの交通時間を考えると、行きたいけど諦めざるを得ないものが
たくさんありましたが、オンラインが主流になってくれたお陰で、
随分と自分の中で参加ハードルが下がりました。
その一つに読書会があります。
本コラムのカテゴリタイトルにある「読書マニア」とある通り、
私は本を読むのは非常に好きで、読書会にも興味があったのですが、
如何せん開催日時が朝だったり、場所が遠かったりと、
なかなか自分の生活にフィットするものとは巡り合えませんでした。
ところが先日、知り合いからオンライン読書会のお誘いをいただき、Zoomで初参加してきました。
大阪主催の読書会ということで、コロナ前であればまず参加できなかったでしょう。
さて、その読書会は「紹介型」で自分がオススメしたい本を持ち寄る形式で、
私は働き方に関する本をシェアしたのですが、
このテーマが予想以上に盛り上がり、一人持ち時間15分目安のところ
90分まで延長されてしまうという珍事となりました。
予定時間は大幅にオーバーしましたが、その場の状況や雰囲気、
流れに沿って柔軟に皆が対応していけたのもまた、
その読書会にヒエラルキーが存在しない横のつながりであるが故だったのかもしれません。
まだ読書会に参加したことがない、という方はぜひ小さな勇気を持ってトライしてみてください。
あなたが思う以上の新しい気づきや発見が得られるはずです。
でも多くの人前で発表したりするのは苦手?
安心してください。今は「ペア読書」なんてものもあります。
ぜひ読書の世界を共に探索していきましょう!
ちなみに弊社でも読書会と似たスタイルで、
社内勉強会の導入支援やコンテンツ提供を行っています。
ロクゼロ公式サイト:https://rokuzero.jp/
会社で読書会チックなことをやりたいという方には、
とてもオススメのサービスです。
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