EdTechとは何か?
EdTech(エドテック)は、「Education(教育)」× 「Technology(技術)」を組み合わせた造語です。
ITの力を活用して教育領域にイノベーションを起こすビジネス、サービス、企業などの総称を指します。
このTechnologyとの組み合わせは教育だけに限らず、
金融ならFinTech(フィンテック)、食品ならFoodTech(フードテック)のように、
○○テックと呼ばれるものはいくつも存在します。
つまりは、「特定の分野に最新のIT技術を導入すること」ですね。
近年はコロナショックにより、従来の教育体系では対応することができなくなってきており、
例えば人材開発では集合研修がオンライン研修に切り替わるなどの変化が起きました。
Technologyを活用することは、今後の教育のみならずビジネスを遂行するうえで、
必要不可欠な条件であることは疑いようもなく、今まさに「EdTech」の重要性は増してきています。
EdTechで何が変わる?
EdTechのメリットは、いくつもありますが、
特筆すべきは「個に対応できる柔軟性」ではないでしょうか。
例えば大学受験の予備校。一流講師の授業を受けようと思ったら、
その講師がいる校舎に実際に足を運ばなくてはなりませんでした。
しかし、今ではオンラインによるライブ配信も頻繁に行われていますので、
たとえ物理的に距離が離れていても、講義を聴くことができますし、
質問を直接投げかけることさえ可能です。
さらに、EdTechは自分のペースに合わせた学習も実現してくれます。
一般的に日本の学校教育におけるほとんどが、
生徒一人ひとりの理解度や習熟度に応じたカリキュラムにはなっていません。
知識量に偏りがあるにも関わらず、一つの教室で一斉講義をするやり方は、
現在の教育体系の弱点であるとも言えるでしょう。
ところが、EdTechであれば、こうした問題も解決してくれます。
オンライン配信の講義やアプリなどを活用することによって、
自分のペースで学習を進めていくことができるのです。
いわゆる自学学習に近い形にはなってしまうので、
これはこれで一長一短ではあるものの、
EdTechによる新しい教育の形と呼べるものです。
蓄積することで学習効率が上がる
EdTechが実現してくれるのは、これだけではありません。
それは学習内容を記録し、分析に使うことができることです。
皆さんはこれまで幼少期から受けてきた様々な授業や研修を
どの程度まで覚えているでしょうか。
そして、その経験は今どれほど役に立っているでしょうか。
ぼんやりと頭の中に記憶されているとしても、
何を、いつ学んだかまでは覚えていられませんよね。
出来事を正しく、長く覚えておくことは人間よりも機械に軍配が上がります。
記録とは、情報を分析して次の試みに役立てたり、
次の出来事を予測するためにするものです。
会社であれば、売上や利益を記録し続けますし、
学生であれば勉強内容と時間を記録したりすることでしょう。
そうした記録を基に、EdTechでは次の打ち手を導き出してくれるのです。
Amazonが最も分かりやすい例でしょう。
何度かAmazonで買い物をしたり、商品を閲覧していたりすると、
「あなたへのオススメ商品」が出てくるようになります。
これもテクノロジーゆえの機能です。
同じように、勉強や研修においても、
ある程度のデータを記録して、蓄積していくことで、
「オススメの問題」や「オススメの研修テーマ」が
推薦されるようになるわけです。
これをアダプティブラーニング(適応学習)と呼びます。
アダプティブラーニングが浸透するようになれば、
これまで経験や勘で決めていた学習内容や計画も見直されることとなり、
学習効率は大幅に上がることが期待できるのです。
日進月歩のテクノロジー分野ですが、
今後も人材開発をはじめとした教育分野にどのような影響を及ぼすのか、
その動向に目が離せません。
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