メリークリスマス!コンセンサスゲーム“クリスマスのケーキ屋”
2020.12.24
ツイート新型コロナウイルスの影響続く2020年も年の瀬を迎え、本日は12月24日クリスマスイブです。
今日のこの日にぴったりなテーマのコンセンサスゲームをご紹介します。
コンセンサスゲームとは、参加者の合意形成(コンセンサス)を行う必要があるゲームです。
登場人物の中から「許せない」人物を決めていくコンセンサスを求めるゲームです。
具体的には、まず自分の意見を提示し、その後、チームで話し合いながら全員で1つの結論を導くという流れになります。
模範解答はないため、時には意見が対立するときもあるでしょう。
それを多数決や、諦めではなくしっかりと話し合って合意することを目的としています。
クリスマスのケーキ屋
<登場人物>
- ケーキ屋のオーナーAさん
- ケーキ屋の店長Bさん
- ケーキ屋の店員リーダーCさん
- ケーキ屋の店員Dさん
<物語>
クリスマスイブ、街はずれの小さなケーキ屋さんも1年で1番の忙しい日。
この日の為の準備を始めているころ…
オーナーのAさんがお店に現れてこう言いました
「クリスマスに販売するケーキの話だが…、
今年は、絶対に150個しか作らないようにお願いします!」
毎年、200個作ったのはよいが、必ず大量の売れ残りが発生し、
多額の廃棄損が出て店は赤字になってしまう。
ここ5年間…クリスマスの売上は、150個前後で推移している。
だから…今年は絶対に150個以上は、作らないでほしい。
B店長は、毎年私の指示を無視して必要以上の数量を作るが、今年は絶対に従ってほしい。
もし、無視して150個以上生産した場合、今年はスタッフ全員で買い取ってもらう。
給料から天引きさせてもらうので、そのつもりでいてほしい。」
そう言い残しオーナーは去っていた。
12月24日 クリスマスイブの早朝。
B店長は、店員のCとDに対しこう話した。
「本日、クリスマスケーキの生産は200個だ!みんな張り切って、仕事に取り掛かろう!」
店員Dは店長に言った。
「150個にするよう、オーナーから指示がありましたが…良いのでしょうか」
B店長は、笑いながら…
「そんなことは気にするな!今年こそは200個売り切ってやろう!」
「Aオーナーをびっくりさせるぞ!」
店員Dは「売れ残りが自腹になるのは嫌なので、私は反対です」と伝えると
リーダー店員Cは
「私が一日店頭販売をしたり、チラシを配ったり、サンタさんの恰好をして頑張るので、
ぜひ200個売り切りましょう!」と張り切っています。
結局、200個のケーキを販売することになり、店員Cは寒空の中奮闘し、
今年は160個は売れたが200個までは売れなかった。
12月の給料日、
店員Dの給与からケーキ代の5万円が天引きされていた。
しかし、AオーナーがそっとDへ5万円入った袋を手渡した。
「すまなかった…」という一言とともに。
<設問>
この物語に登場した4人の人物、
「Aオーナー」「B店長」「リーダーCさん」「店員Dさん」の中で
間違った行動を取ったのは誰でしょうか?
また、グループで話合い、間違っていると思われる順に、
登場人物の4人に対し、1位~4位までの順位をつけてください。
まとめ
コンセンサスゲームは価値観・考え方の違いが表れると同時に、
そのような場でグループの結論を全員が納得する形でまとめていくのか、
実際の仕事や会議の場面でも往々にしてある場面をシミュレートできます。
年末の繁忙期ですが、30分程度で実施できるゲームです。
是非取り入れてみてはいかがでしょうか。
(出典:コンセンサスゲーム「聖夜のケーキ店」導入編
あそびDEまなぶ PRESENTED BY大河一摘
https://www.asobide.com/consensusu-game-christmas/)
※掲載にあたり一部修正をしています