テレワークと会社の一体感って両立できないの?
テレワークを導入したことによって
「社員の一体感・まとまりが失われた」
と感じている方が多くいらっしゃいます。
これ、なにが原因か分かりますか?
実はこれ“共有の場・機会”が圧倒的に足りてないのが原因なんです。
「具体的に共有って何を?」と思われる方もいるかもしれません。
ここで言う共有とは、業務進捗などの共有ではなく、
自身の感情や体験などの共有を指します。
いわゆる雑談と呼ばれるようなものです。
とはいえ雑談というと、“無駄な時間”だと思う人も多いかもしれません。
では、こんなシーンを思い浮かべてください。
――――――――――――――――
ある営業メンバーが案件を受注し
オフィスに帰ってきて報告をする。
すると、周りのメンバーが立ち上がり
「よくやった!」、「ナイス!」と一緒に喜んでくれる。
――――――――――――――――
以前までの働き方では、これもありふれた光景かもしれませんが、
それは皆が当たり前にオフィスにいて、
意識せずともお互いの体験や感情を共有できていたからなのです。
これだって立派な雑談です。
それ以外にも、自身の不安や悩みを共有してアドバイスをもらう等、
“共有の場・機会“というのは非常に重要な意味を持っています。
そこで最近、再注目されているのが
企業研修でもお馴染みのGOOD&NEWなのです。
GOOD&NEWってなに?
アイスブレイク手法の一つで、
「24時間以内にあった良いこと(GOOD)や新しいこと(NEW)を周囲に共有しよう!」
というものになります。
とってもシンプルなアイスブレイクなのですが、
これを継続的に実践していくと、結構メリットがあるんです。
まず、個人的視点でいうと、
ポジティブ思考を確立させることができます。
この質問を投げかけられたら、
「何かあったかな?」と必死になって考えますよね。
実は、ここが物事の捉え方のトレーニングになっているんです。
これを継続することで、日常に起こっていたなんてことない事象を、
良いこと(GOOD)や新たな体験(NEW)として解釈しようとするクセが付くようになります。
また、組織的視点で言えば
これらを実践することでチーム全体がポジティブな雰囲気になることはもちろん、
お互いに自己開示をしていくため、自然と相互理解が深まるようになります。
実際に朝会などで取り入れている企業も多くあり、
その効果を如実に感じているとのことです。
参考までにいくつか導入事例も載せておきます。
<導入事例>
①株式会社サイバーエージェント
「リモートワークでも熱量が高い組織を目指す ”関係性貯金”を増やす社内コミュニケーションとは」
②株式会社アカツキ
「アカツキメンバーが毎日5分間行う習慣”Good and New”と主な効果3つ」
そもそものGOOD&NEWの成り立ちとして、
アメリカの教育学者であるピーター・クラインが、
校内暴力が多発し、無法地帯となった学校にGOOD&NEWを持ち込み、
「良かったこと」や「新たに発見したこと」を言語化させ続けることによって、
短期間で学校を元の安全な環境に戻したことで注目を浴びた、というのが始まりです。
要するに、効果はお墨付きということですね!
特に準備物などは必要なく、明日からできるアイスブレイクなので
是非、お試しあれ!
最後に
筆者自身、最近はもっぱらテレワークですが、
先日久しぶりに出社したときに、社内で流れているBGMを聞いて
「あ、これあの番組の音楽ですよね!!」なんて
メンバーと共有・共感できたときに、何だか小さな幸せを感じました(笑)
状況が状況なので致し方無い部分ももちろんありますが、
こんな時だからこそ、メンバー一丸となって
社会が、組織が、個人が、少しでも良い方向に向かっていけるように皆さん頑張りましょう!
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