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ダイバーシティのプロが呟くアレコレ

「強み」に自覚的となるためには

2023.11.06

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン推進をしていくにあたり、「多様性」というワードにおいてはどちらかというと働き方やジェンダー、年代や国籍など目に見える属性面を指すことがほとんどでした。

ただ、当たり前のことではありますが人はひとりひとり違いがあり、同じ国籍、同じ年代、同じ性別であったとしても個性(強み)は様々です。強みを自覚し、それを最大限に活用することは、組織にとって重要な要素です。ポテンシャルを最大限に引き出すことは、従業員の満足度や組織の成功に寄与します。このコラムでは、従業員の強みを発見する方法に焦点を当てます。

 

従業員の強みを発見するためのポイント

従業員が自身の強みを認識し、それを活用できる環境が整っていることは、組織にとって非常に重要です。強みを最大限に活用することは、従業員のモチベーションを高め、組織全体の生産性を向上させる一助となります。

しかしながら、自身の強みを自覚し、それを発揮することは非常に難しいと言われています。

自己の強みを知るための手法とそのポイントについて、以下にまとめます。

強みを自己認識する手法とは

  1. 自己分析: まず、自己分析を行い、自身の得意なこと、楽しいこと、成功体験、満足感を感じる状況などを考えます。自分自身について深く考え、何が自分の強みなのかを洗い出します。
  2. 他者からのフィードバック: 友人、家族、同僚、上司など、自身をよく知る人々に対して、あなたの強みについて尋ねてみましょう。他者の視点からのフィードバックは、自己評価とは異なる価値ある情報を提供します。
  3. 強み診断ツールの活用: いくつかのオンラインツールやアセスメントテストが、自身の強みを特定するのに役立ちます。代表的なものとして、クリフトンストレングスやMyers-Briggs Type Indicator (MBTI) があります。これらのツールは、自身の性格や能力に関する詳細な情報を提供します。
  4. 経験の振り返り: 過去の経験、仕事、プロジェクトで成功した瞬間や充実感を感じた状況を振り返りましょう。これらの瞬間は、自身の強みに関する手がかりを提供します。
  5. 興味と情熱: 自分が何に情熱を持っているか、何に興味を持っているかを考えます。強みは、自分が熱中できる分野に関連することが多いです。
  6. 実験: 強みを見つけるプロセスは試行錯誤の連続です。新しいことに挑戦し、様々なスキルや能力を発展させるチャンスを探しましょう。
  7. フィードバックの受け入れ: 強みを見つけたら、他者からのフィードバックを受け入れましょう。自分の強みを伸ばし、他の人と共有し、活かす方法を見つけるのに役立ちます。
  8. 継続的な学習: 強みを見つけたら、それを磨き続けるために学習と成長を続けましょう。コース、トレーニング、メンターシップなどを活用して、強みを発展させる機会を追求しましょう。

 

自分の強みを見つけるプロセスは個人によって異なります。時間と努力をかけ、自己認識を深め、他者からのフィードバックを活用することが成功につながります。

 

強みの受け止め方

少し意外に思われるかもしれませんが、特に他者からのフィードバックにおいては自分にとって予想をしていないところを強みとして評価をもらうことがあるかもしれませんその理由として、そもそも得意なことに関して、人は無自覚的にハードルを上げてしまうことがあります。「まだまだ」「自分なんて」「もっとできるはず」と思っている分野について、他者から強みだとフィードバックを受けた場合、上記のような視点で考えてみてもよいのではないでしょうか。

 

まとめ

強みを自己認識すること、そしてその強みを発揮して組織に貢献してもらうことは組織として今あるリソースを最大限に生かすためにも重要な視点です。そして強みを発揮して組織に貢献することの実感を得られると、自己効力感へと繋がります。

ダイバーシティ推進の一つの切り口として「強み」という視点も是非取り入れてみてください。

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