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Well-being経営ってどんなもの?

2022.05.24

近年、健康経営のさらに先を示す概念である『Well-being(ウェルビーイング)経営』が注目されています。

健康経営

社員が健康に働いていける環境のことを指します。長時間勤務による過労死が問題視されていた時に注目された経営スタイルで、身体的な健康が保証される環境を目指す考え方です。 Well-beingは、「幸福な状態」であり、企業が実現していくべき姿と言われています。

しかし、日本では統一されたWell-beingの定義がないため、実現するのが難しい状態です。今回は、Well-being経営とは何か、また成功させるためにどの様に取り組むべきかを紹介します。 

Well-beingとは

心と体が健康であり、いきいきとやりがいを感じて働き、社会的にも満たされた状態のことです。

これまでは、「モノ」(物資的な豊かさ)に価値が置かれていたことから、心の豊かさ(精神的な豊かさ)へと価値観が変化したことから、Well-beingが注目されるようになりました。

健康経営とWell-being経営のちがい

健康経営は身体的な健康・安全である状態のことですが、Well-being経営はこれらに加えて、精神的な健康を含み、社会的に満たされている状態を示しています。 

健康で仕事へのモチベーションが高く、組織へのエンゲージメントを高めることが、Well-being経営です。

Well-being(幸せ)の概念『PERMA

ポジティブ心理学の学者であるマーティン・セリグマン博士が提唱しているPERMA(パーマ)理論というものがあります。
これは、持続的な幸福を得るための概念で、下記の5つの要素を踏まえていると人は幸せであると言えるという概念です。 

Positive Emotion(ポジティブな感情)

Engagement(エンゲージメント)

Relationship(人間関係)

Meaning and Purpose(人生の意義や目的)

Achievement/Accomplish(達成)

これら5つの要素を満たすことで、持続的な幸福を感じることができるため、企業は社員のWell-beingを満たすためにはこれらの項目に対して施策を行うことで、Well-being経営が実現できるでしょう。

企業が取り組むべきこと

メンタルヘルス

極端な残業や過度なストレスを抱えないように環境づくりをする必要があります。
ストレスフリー(ポジティブな感情)で働くことで、仕事への集中力が高まり生産性の向上を期待することができます。

心理的安全性

良好な人間関係を築くためには、自分の発言を受け止めてもらえる環境である必要があります。日々のコミュニケーションを活発的に取ることができれば、チームの活性化が期待できます。

人間関係

近年はダイバーシティの観点から、様々な個性を持った社員同士がお互いの違いを理解し、尊重しながら働くことが求められます。多様性を活かせるチームになることで、独創的が高まることが期待できます。

まとめ

これからの時代は、Well-being経営で、社員が心身ともに健康であることに加え、仕事へのモチベーションが高く、社会的にも満たされた状態であることが期待されます。

今回は、実現のために指標となるPERMAについて紹介をしました。持続的な幸福を実現するために必要な5つの要素ですが、これらを満たしていれば全員が幸福ということはできないでしょう。

様々な個性を持った人が増えていくなかで、自分が幸せな状態=他人も幸せな状態とは限らないのです。社員一人ひとりがどのような時に幸福と感じるのかを理解し、満たせるように努める必要があります。

 

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